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2011. 12. 04  
水樹奈々ちゃんの東京ドームライブ「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」に行ってきた。ファンクラブ会員のマイミク氏がまとめて取ってくれたチケットの席はアリーナではないものの、なかなかの好ポジション。マイミク氏たちは、貧乏ゆえに一本しかルミカを買って行かなかった私に気前よく大閃光ルミカを何本も分けてくれた。深謝、深謝。

そしてさすがは東京ドーム。広い! さいたまアリーナをはるかに超えるスペース感に圧倒される。野球観戦以外で来たことが無かったので、これほどの大きな会場でのライブがどういうものになるのか、想像もつかない。

客席数は思ったより少ないようだ。なにせステージが大きい。そしてアリーナ席とスタジアム席との間に、かなり大きく空間が馬蹄状にとってある。

この空間の意味は開演後ほどなく判った。
何曲か歌った後、ドーム内に巨大な気球が出現した。ゴンドラに乗って歌いながら奈々ちゃん登場。さすがに目を疑った。ドームとは言え、閉鎖空間にぽっかり浮かぶ気球。シュールな光景だった。釣ったり支えたりしたまがい物ではなく、本物だというのが独特のゆらぎで判る。そして、客席を巡るように馬蹄状の空間をしずしずと漂って行くのだ。
ドームの二階席はかなりの高さだ。ステージはとても遠い。そこにいる演者は豆粒より小さくしか見えない。
だが、ドーム天井すれすれまで揚がった気球のゴンドラは、おそらくかつて無いほどに、二階席の観客たちにスターを近づけた。凄いサービス精神。一事が万事こんな調子で、とにかく奈々ライブは観客との一体感のために多大なリソースを割くのがポリシーのようである。

この後も、ドームならでは大掛かりな演出の連続。あまりのゴージャスさに、果たして黒字が出るのだろうかなどと本気で心配してしまった。

なおこのライブの模様は、来る2012年1月21日、NHK総合で放映されることがライブ中に発表された。凄いなぁ、総合だよ総合。日本全国津々浦々で見れちゃいますぞ。

他にも、CSフジでのドラマ「スイッチガール」の主題歌に決定した、という発表も。調べてみたらこのドラマ、仮面ライダーWこと桐山漣君が出るじゃん! ああでもCSか……ウチじゃ観られないぽい(´・ω・`)

肝心の楽曲は、大舞台ということを意識したのかアグレッシブな曲調が中心。終始、歌い踊り駆け回り、まるでアスリートのような激しいライブだった。歌唱力だけでも絶大なのに、あそこまでフィジカルパワーも発揮してしまうとは、なんという破格の活力だろう。

私が彼女をとても気に入ってる理由の一つとして、肉体的脆弱を感じさせない力強いボディラインが挙げられる。
平たく言うと、やや御太め。正直、あまり衣装が似合わないなぁと感じるケースもある。だがそれが何だというのか。彼女は生粋のシンガーだ。昨今のダイエット女子にありがちなカトンボみたいなヒョロヒョロ型でまともな歌が歌えるものか。

これは歌手を目指す人全員に言いたい。君がやりたいのはアイドルなのかね、それともシンガーなのかね。ちやほやキャーキャー言われて金を稼げればそれで良いというなら貧相な身体で貧相な歌を歌い続けていれば良かろうよ、だが、歌ってものはそんな甘いものでは無いのだよ、と。ショーアップというのは容易いものでは無いのだよ、と。

それはさておき、とにかくパワフルなライブだった。惜しむらくは、音響にややクリティカルさを欠いたこと。やはり、ハコとしてはいささか無理のある場なのかもしれない。
個人的には、パワーに任せないじっくりしっとり聴かせる歌がもっと欲しかった気はする。パワーシンガーではあるけれど、彼女の能力はそれだけじゃないはずだからだ。震災直後のニコ生で歌った深愛や、たまアリで歌ったアルビレオのような歌にこそ真髄があるのだと私は思っている。3度目の紅白、何を歌うのかな。楽しみだ。歌手としての箔付けはもう充分あると思うので、良いポジションに期待する。


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2011. 11. 21  
今年も豊島園で練馬アニメカーニバルが開催された。
初日は残念ながら酷い雨で、水木一郎氏のライブもあったのだが、断念。
二日目はからりと晴れたので、家族全員で遊びに行った。

入り口近くに、会津市の物産ブースが並んでおり、美味しそうな鍋が振舞われていた。「こづゆ」というもてなし料理らしい。貝柱で出汁を取るという、贅沢なもの。
レシピはこんな感じらしい。
これが実に美味しかった。滋味あふれる上品さ。「そうか、会津行こう!」と思うくらいに美味だった。

例年通りアニメのブース、コスプレの群れ。そして可愛い痛車がいっぱい展示してあって前にもまして華やかだった。
萌えグッズを売るブースも増えており、年ごとにイベントとしてグレードアップしていく印象だ。

エルドラドステージに行くと、遠藤正明氏のライブが始まる直前だった。生で氏の歌を聴くのは初めてだ。
ライブはさすがのステージング。とにかくパワフル。鍛えまくった筋肉がド迫力。あの声量を支えるのはやはり力強いマッスルあってこそか。

アニソングランプリ優勝者の女の子二人の歌も聞いた。可愛いしセンスもあるし、修練も積んでいる。しかしやはりどちらも地力の薄さはいかんともしがたい。線が細すぎるのがなにより気がかりだった。
声の伸び、ハリ、ツヤ、インパクト。多くの歌を歌いこなせる可能性。
それらを支えるためにはある程度のボリュームを持った頑健なボディがどうしても欲しいところだ。アニソン歌手としてやっていきたいならなおのこと。死ぬまで乙女チック歌唱でやっていきます、ということなら無理はしなくて良かろうけれども。そういうたぐいの、どこまでも可憐な歌にも需要はある。

遠藤氏のトークによると、前日の水木一郎ライブはなんと20分も延長があったそうだ。ああ勿体無いことをした、無理してでも行けば良かった。あの土砂降りの雨の中、なんというサービス精神。アニキの格は上過ぎる。

そして、石巻出身の遠藤氏曰く
「実家のあたり、本当に、今でもまったく風景が変わりません。被災直後そのままです」
「シージェッター海斗ゆかりの石ノ森章太郎漫画館は今でも電気も通っていません。海人のCDは全部濁流に流されて無くなったそうです。でも、泥の中からCDを見つけてくれた少年が、ライブの時に『サインしてください』って持ってきてくれて」
「まだそういう所がある、ということを覚えていて欲しいです。これからも僕は、歌うことで復興に向けて少しでも力になっていければと思います」

うららかな秋の陽だまり、豊かな東京の変わらぬ暮らし。その中だけで生きているだけでは知りようもない東北の風景。切実な願いがあることが、ごく短い時間ではっきり伝わった気がした。



いったんステージを出て、行き交うコスプレを愛でながら昼食を食べ、展示やフリマを巡る。
練馬のご当地キャラ「ねり丸」のセル画を描けるコーナーがあった。えっ、セルやセル用絵の具の生産ってまだあったの? もうどこもかしこもCGに移行して、セル文化は絶滅したと思っていたのでちょっとビックリだった。今後セル画は一種の工芸品のようなものになっていくのだろうか。
ところで「ねり丸」はけっこう可愛いのだ。お気に入りなのだ。


またエルドラドステージに戻ると、KINDSというバンドのライブが始まる所。聞いたことのないバンドだけど古いアニソンをやるとのことで、席について待機。
このライブがもう、思っても見なかった大当たり!
総勢14名の大規模バンドで、昭和中期の本当に古めかしいアニソンを再現するという、どっちを向いても誰得の、いやいや

まさに私等夫婦得の! 随喜の涙の!

なにせ初っ端から
「はじめ人間ギャートルズ」のOPなのだ。哲学的な渋さが売りの方のEDじゃないのだ。あのファンキーで破天荒なOPの方なのだ。どれだけチャレンジャブルなんだ!

続いて、白黒版のサイボーグ009。次にレインボー戦隊ロビン

もう周りの空気ガン無視して二人でノリノリ。おそらくあのステージにいた観客の中で一番エキサイトしていたのではなかろうか、ってくらいのもん。この後、私が大好きな魔法使いサリーや手塚アニメでもマイナーな方(でも歌は大好き)のミクロイドSとか。

そして私ですら聞いたこともない歌の登場。東映まんがまつりの「海底3万マイル」の主題歌。
さすがの音盤マニアの夫の人は知っていて大喜び。この歌はあまりにマイナーで、レコードもほとんど出ていないらしく、なにやらでっかいセット売りの音楽集シリーズを買わないと聴けないし、それもどエライプレミア価格がついてる代物だそうな。まぁようもまぁそんなコアな歌を……。


これらの歌に共通している特徴は、まず編成が厚いこと。曲調が壮大、勇壮、明朗であること。
今流行りのアニソンからはほとんど喪われた、未来に向かう希望と勇気を掻き立てるイメージがあること。

今風の、タイトなリズムと前ノリと、派手なアレンジと長ったらしい間奏と、やたら美麗で難解な単語が乱舞する、そんなアニソンも私は結構好きではあるのだけど、やっぱり心の底ではそういうノリに疲れていたのだなぁ、とシミジミ思った。
懐かしいからと、私は悦んだわけではないのだ。曲作りの根幹や立脚点があまりに現在とは隔たっていること、原初のアニソンが持っていた未来への意思のイメージの心地よさ、そして見るからに私らより遥かに若いであろうに、やはりそういう人たちにもかつてのアニソンの魅力への理解を示してくれる人がいて、しかもそれを歌い継ごうとしてくれているのだなぁ、などなどと様々な思いで深くシミジミしたのだった。
この人たちにサンダーバードのOPをやって欲しいなぁ、ジャングル大帝やマイティジャックとかも聴きたいなぁ、とか。

でもこのKINDSの方々は、普段はスタジオ伴奏やバックバンドでの活動が殆どで、こうしてメインを張ることは滅多に無いとのこと。
ホームページをチェックしてみると、まぁ凄まじい量のレパートリー。ジャンルも多岐に渡る。活動と実力の豊かさが伺われる。

またいつかどこかで聴けますように。

2011. 10. 22  
友人の舞台を観に行った。観劇は久しぶりだ。阿佐ヶ谷だというので、自転車でかっ飛ばす。幸い雨も止み、40分足らずで到着した。阿佐ヶ谷は駅周辺の駐輪場がとても充実していて有難かった。

30人も入れば満杯の、本当に狭い小劇場。当然、舞台も小さい。パンフを観ると、劇団ではなくワークショップの集まりの初公演なのだという。なるほど、発表会の類か、と正直あまり期待しなかった。

ところが始まってみると、実に舞台の使い方が上手い。小さなフィールドを最大限に生かした殺陣。見事だった。演者の中に破格に上手い人がいて、後ほど訊いてみるとやはりその方の指導・作・演出とのことだった。流石、と思った。正真正銘のヴェテランの手腕がはっきり見えた気がしたからだ。知人は演技のモロモロを学びたくてこのワークショップに居るのだろうけど、これほど基礎基本がしっかりしているツワモノの指導を受けているならば信頼して付いて行けば善し、と感じた。とことんまで学び尽くして欲しいところである。

内容は、平凡な青年がファンタジー要素満載の冒険を通して成長するという王道物。ラノベちっくな展開とセリフの乱舞なのだが、経験豊富な大人の視点ががっちりと土台を固めているので厨二病臭さがほとんど無い。だからだろうか、ありがちでベタな激励セリフも心に響いた。
奇想天外、というのは感性と発想に恵まれれば未熟な引きこもりにでも書けるかもしれない。
だが、幾千回も繰り返されたであろう王道、パターン、普遍的なテーマを説得力をもって演出することは、膨大な経験に裏付けられた自信が必須なのかもしれない。


内容もさることながら、衣装に力が入っていたのにも驚いた。あれだけ揃えるだけでもどれほど資金と手間暇が必要だろう。ちょっと試算して軽く目眩。
ライブ、公演って……とにかく金かかるよね。
だが、ネットを通した安価な娯楽が増えつつある時代、ライブの価値は上がる一方だろうと思っている。みんな頑張れ、切磋琢磨だ!

2011. 07. 27  
ファンクラブ会員でもあるマイミクさんの御尽力で水樹奈々ちゃんのライブに行くことが出来た。深謝、深謝。
場所はさいたまスーパーアリーナ。収容人員28000人。
この巨大なハコが瞬く間にソールドアウトしてしまう、それが今現在の水樹奈々ちゃんの集客力なのだという。
通常のコンサートホールを超越したライブ会場、野球場やスポーツ施設でのイベントは何度か体験しているが、既知のどの会場よりもさいたまスーパーアリーナは威圧感を持っていた。客席の傾斜角度が凄まじいのである。広さよりも高さを感じる。スタンディングを考慮した角度なのだろう。

「これほどプレッシャーを感じさせる会場が満員になっているその前で、たった一人で歌い演じる気分とはいったいどんなものなのだろう」
と思わずには居られなかった。

こういう時思い出すのは、「白蘭青風」(山本鈴美香)というマンガの中で語られた
「千人を集める歌手は千人分の、万人を集められる歌手は万人分のパワーを持っているのです」
という概念だ。
果たして彼女は万人に相応しいパワーを示してくれるだろうか。世にまがい物があまりに多いことを哀しいかな、私は知っているのだ。


事前に予習としてマイミクさんがいろいろ教授してくれた。その一つが「ルミカライト」というものを持って行くべき、ということだった。サイリュームとも呼ばれる、化学物質反応で樹脂を光らせる棒状のモノ。
奈々ちゃんのイメージカラーはブルーだということで、6時間点灯する青ルミカと、15分限定で激しく光る「大閃光ブルー」をそれぞれ一本ずつ購入していった。
見るとマイミクさんは「ウルトラオレンジ」と呼ばれる5分閃光ルミカもいっぱい用意していて、何本か譲ってくれた。
「特に盛り上がりたい時」用なのだそうだ。なるほど、オレンジはブルーの補色だから、さぞ対比で映えるだろう。


開園間近。会場のライトが落ち、暗がりと化すアリーナ。客席を埋め尽くし燃え上がる、青い炎の海。またたき揺れるルミカの光の、あの美しさをなんと例えようか。生きるさざ波のように、会場の心が一つになって蠢ききらめくあの様を、なんと語れば良いのか。期待と熱気をこめて輝くルミカの海。ある人は不気味がるかもしれない。またある人は宗教のようだと言うかもしれない。そう、これはまるで神を待つ信徒のようだ。期待、希望、これから素晴らしい事が始まるのだと信じている心。それらを示そうと打ち振られる光。それは何よりも、祈りに近いもののように私には思えた。

そして私は、良いアニソン歌手に必須の条件として、祈りを感じさせる歌唱であることを挙げている。聴衆と共に祈り祈られてこそのアニソンであるとも言える。もう数年も前、音質も画質も劣悪な時代のニコニコ動画で見つけたMAD映像で流れていた歌で彼女を見初めた(聴き初めた)時に、すでにはっきり感じられた祈りの要素。ついにその真髄にライブで触れられるのだ。

奈々ちゃん登場!……ちっさ! 奈々ちゃん、ちっさ!! 
無理もない、私の席は400レベル、つまり相当の高さだった。ステージは遥か彼方。奈々ちゃんの姿は、ちっさいどころか、指先ほどのサイズも無いほどに遠いのだ。
だがそれだけの遠距離をものともせずに響き渡るこの声の凄まじさ。圧倒的な歌唱力、という言葉を軽々しく使いたくはないのだが、他に適当な表現が無い。熱狂する聴衆。総立ちで唸り叫ぶ若人の群れ、28000人。右も左も前方もただひたすら踊り狂いルミカを振り回し喉も裂けよと彼女の名を呼ぶ。そんな阿鼻叫喚を貫き超えて、彼女の歌声は見事にアリーナすべてに届くのだ。野郎どもの歓声を切り裂き、頭蓋骨と脳髄を揺るがし、全身ボディソニックを経て魂の芯に届く。
正直、これほどとは思っていなかった。
どんな優れたメディアだろうと、録音では拾い切れない偉大な響き。生放送だろうとDVDだろうとブルーレイだろうと、あの強烈な声の響きを伝えることは出来ないのだ。ライブならではなのだ。だからこそ、彼女のコンサートチケットは、幾万を超える数を瞬く間に売り尽くすまでになったのだ。

身体のアチコチにガタが来ている婆としては、きょくりょく大人しく鑑賞するつもりだった。
だがもうそれどころではない。
良いアニソン歌手のもう一つの必須要素として
「聴衆が思わず一緒に歌い出してしまうノリ」
を醸し出せるか、というのがある。
「ETERNAL BLAZE」という曲で、青いルミカが一斉に灼熱のウルトラオレンジの海に切り替わり、アリーナ全体に轟音が満ちた。気がつけば私も完全に縦ノリで右手に青、左手にUOを握りしめ踊り狂いながら大合唱なのだった。痛い痛いw 右肘が痛いっつーの。膝も腰も痛いの。それなのに、何もかも忘れてノリノリ。まったく何事だっつーの。


今回のライブは、比較的激しい、浮世離れした曲が多めだったようで、すべてにノリで付き合ったら絶対に私は倒れる、と判断、中盤以降はなるべく座って聞いていた。
途中、アコースティックでじっくり聴かせるコーナーがあり、ここで彼女自身が作詞作曲した、とても大切な歌だという「アルビレオ」が実にまた良かった。どんな歌でも淀みなく完成させてしまう奈々ちゃんだが、やはり思い入れが深い歌は一段と心にしみるものになるようだ。逆に言うと、力に任せて言葉を流してしまう歌もいくつかあるようにも思われ、この点は今後の課題ではないかと思う。


総体的に、水樹奈々ちゃんは、これだけの実績に至ってもなお「未完の大器」という印象を私は持っている。
ライブを観てそれは確信に変わった。彼女の可能性は未知数である。まだまだ伸びるだろうし、変革の可能性もある。現状で彼女は満足などしていないだろう。まだまだどこまでも遥かな高みを目指して、翔け上がりたいと願っているだろうと思う。私も最大級の夢マボロシを、彼女に期待したくなった。それがどんな夢幻なのかは、ここでは語らない。
ハッキリ言えるのは
「またどうしても彼女の歌を聴きに来なければならない」
という気分にすっかりなっているという事実だ。


アンコール待ちの合間に、マイミクさんとちょこっと話す。
「西武ドーム、横浜アリーナ、そしてココ。もう後これ以上のハコって言ったら……東京ドームしかないんすよ」
なるほど、5万入る、あれか。さいたまアリーナのおよそ倍。そこでピンで公演できるアーティストは、かなり限られるだろう。
奈々ちゃんに可能だろうか?

だが、そこまでの歌声を聴き、観客の驚異の一体ぶりを見、私には何の問題も無いと思えた。東京ドーム。大丈夫。出来るよ、たぶん、割とすぐ来るよ。そんなに先じゃないと思うよ、と。

その会話の直後、アンコールのさなかに年末の東京ドームライブの告知がなされた。


「すぐ来るってアタシ言ったろーーーーー!!!」 (ババァ、ドヤ顔)


破格のパワーを存分に見せてくれた奈々ちゃんライブ。
私にとっての望ましい、あらまほしい、最大級の夢の担い手になってくれるだろうか。
東京ドーム2Days公演。のべ10万人を相手に、どういうステージを見せてくれるかが試金石だろう。行きますとも、ええもちろん。



2010. 02. 11  
行ってきましたよ、東京ドームシティ内劇場「シアターGロッソ」

演目はもちろん、シンケンジャー素顔ショーだ! キャーッ、殿! 逢いたかったわーーっ!!

で、このGロッソが、思った以上に良い劇場なのだ。
かつて東京ドームがまだ無く、後楽園ゆうえんちと呼ばれていた昔から、この場所ではライダーや戦隊などのヒーローショーをずっと行ってきたわけで、その歴史は40年近くに及ぶ長さ。こってりと積み重ねられた伝統と実績があるのである。

屋外である利点(周囲をジェットコースターが取り巻いているので、それに乗ってヒーローが登場する奇想天外演出など)を存分に利用した野外劇場のヒーローショーのクオリティは大変に高かった。老朽化によってこの劇場が取り壊されてしまい、やや小振りな暫定的劇場として設定された「スカイシアター」のしょぼさには、そうとうがっかりさせられたものである。

だが、新たに屋内型シアターとして登場したGロッソ。かつての屋外シアターでは、大雨や雪などの天候不順に際しては中止をやむなくされたこともしばしばだったのだが、もうそんな心配も無い。足元が滑る危険を気にせず、役者達も大胆なアクションが可能なのである。

初めてGロッソに足を踏み入れてみてまず驚いたのは、その高さ、である。敷地そのものはかなり狭いことは判っていたので、かつての野外劇場に比べてかなり小振りになっているのだろうな、という懸念はあったのだが、ショーが始まってみて、かなり驚くことになる。他の劇場ではあり得ないような高さからポンポンと、奈落めがけて役者が飛びまくるのである。その他にも、任意の位置に垂らして映像を投射できるスクリーンや洗練された特殊効果の仕掛けや証明装置など、まさにヒーローショーに特化しきった特別劇場であると言えるだろう。

見事なりシアターGロッソ! この新劇場で、ヒーローショーはあと20年は戦える!

入場手続きが煩雑になり、観覧料も値上がってしまった痛さはあったのだが、ショーそのもののクォリティもアップしているので、やむなしというところか。

シナリオの方は、いかにもヒーローショーらしいてんこ盛り構成。
影武者であることが明るみに出た殿が囚われの身になってしまい、放ってはおけないと、魔界まで侍ズ&寿司屋が助けに行く。ピンチには真・シンケンレッドの姫(こちらは素顔無し)まで駆けつけて、黄泉がえった十臓やアクマロまで交えての大立ち回り。大詰め、会場の子供たちの大声援をモヂカラに変えて、一発逆転。
まさに定型どおり。だが、戦隊は定型どおりだからこそ良いのである。「型」を守り継承することでこそ生まれる価値。それこそが戦隊の真髄なのだから。

さて、生の殿・松坂桃李君の舞台映えはいかに!?
あれれ? 君、そんなに細かったっけ? あまりにか細く、設定的にも沈んでいる時期のキャラだから、捕らえられて、鎖に緊縛されてるシーンなんぞ、もうなんつーか、爆裂チックに妖しいまでに手弱女オーラが出てしまっていて、しょうもない私と来たらまっこといかがわしくもケシカラヌ興奮を喚起されてしまい「こ、これはまさしく、劇場版仮面ライダーカブトで天道総司が半裸で吊されて鞭打たれるあのシーンの再来のような以下略」てな感じで萌え炸裂ぐるぐる目玉@w@;;; ←いいかげんにしろ腐婆。

ぶっちゃけ、桃李君はやはり、役者としての磨きはまだ足りない。
俳優、役者としての真の価値は、舞台上での動きにもっとも明確に顕れる。
この点で素晴らしかったのは、やはりシンケンブルー役の相葉君と、寿司屋・相馬君だ。二人とも、俗に言う「丹田」が良く意識されている感じだ。役者として何より大事な要素である。
相葉君はテニミュで舞台の実績があるし、腰の入った安定した動きと歌舞伎役者、という設定に応じたケレン味ある動きもきちんと出来ている。さすがである。
だがさらに凄みを感じたのはやはり相馬君。なにせ彼は、シンケンゴールドに抜擢されるまでほぼ実績が無いのだ。それなのに舞台全体を喰ってしまうインパクトを発揮している。相葉君同様、腰が安定した、しかも派手で華麗な動き。シンケン勢でもっともタレントとしての可能性を感じる子だったが、生の動きを見てますますその確信を深めた。イケメン、美形、というわけでは決してないのだが、それを補ってあまりある素質が彼にはあると思うのだった。

だがしかし。
桃李君の、声の素晴らしさ、そして舞台で冴え渡ったのは、並々ならぬその眼光だった。まさに、天道総司として現れたばかりの頃の水嶋ヒロの目力の輝きに通じる、この世ならぬ何かを見ているかのような特別な光。
他を圧倒する彼独自の魅力。
演技力、基礎力などは、これからじっくり身につけていけば良いことだ。
あの眼光、独特のオーラがある限り、必ずや桃李君は頭角を現してくることになるだろう。
てか、現して。どうかこのまま消えないで。おばちゃんのお願いよーヽ(;´Д`)ノ

他のメンバーも存分に見せ場たっぷり、そして可愛らしく、女の子二人の大ファンの息子も大喜び。
毎度ながらの大満足を抱えて水道橋を後にしたのだった。

そして司会のお姉さんが告知することには、「シンケンジャーとは6月のVシネマでまた逢えます」と。
え? もうこの後、旧戦隊の出番といったら、1年後のVS企画だけじゃなかったっけ? ゴセイジャーVSシンケンジャーみたいな。撮影は夏頃のはずだよね?
どうやら、新しい企画シフトでも創設されたかな。電王人気の年、シフト外の映画が何本も生まれたみたいな。
まぁいずれ詳細も判るだろう。なにせ、最終回で骨のシタリがヌケヌケと逃亡していたからね。なんぼでも話は作れるだろうってことで一つ。

ああ、そうだ。ショーの〆に、「どうしてもこれやらなくちゃ気がすまねぇ」って、寿司屋が一本締めをしたわけ。舞台と観客席が一つになって。私も、最初で最後だろうけど、思わず参加。実に気分が良かった。憎い演出だったねぇ(´ー`)





2009. 11. 23  
昨日、寒気の中無理をしすぎたせいか、今朝方、激しい腰痛発生。
だがしかし、練馬アニメカーニバルの堀江美都子ライブはどうしても行きたいっ……!
なんとか痛みを抑え込んで夫の人ととしまえんへ。(息子は「もう2回行ったからいい」と留守番希望)
幸い、雲ひとつない晴天となり、とても暖かい。腰痛をだましだまし、ライブの時間を待つ。

ミッチ登場! ショッキングピンクのショートジャケット、ラメ素材織りの淡いピンクのフリルミニ、真っ白なインナーという、とことんまでキュート&ガーリーなファッション。いかにもミッチ、という感じだ。
そして、その歌声の、一糸乱れぬ音程とどこまでも高く伸びてゆく清明な響きは、何十年と変わらない若々しさなのだった。私はこんなに老けてしまったのに、この人の確たる乙女性はいささかも変わることがないのだなぁ、とそれはそれは驚嘆である。抜けるような青空の晴れやかさがなによりも似合う歌声。
人間も命なれば、変わり行くことが当然のはずなのに、この不変さは、もうそれだけでおおいなる価値だろう。どれほどの努力がこの若さの裏にあることか。素人の想像の及ぶところではない。

アニソンの女王・堀江美津子。もう一方の前川陽子。
前者の価値は確たる不変にあり、後者の価値は歳と共にいよいよ増す深みにあり、歌手としてのタイプは違えども、まったく甲乙つけがたい素晴らしさだと思う。

個人的な好みをあえて言うなら、どちらか一方のステージしか見られないとしたら、私は前川さんを選ぶ。前川さんには女そのものとしての女らしさがあり、堀江さんには男性が望む理想としての女らしさの特化があり、私としては前川さんの方により安心と共感を抱かずにはいられないからだ。

さて、かねてより私が「アニソンの女王」の尊称を継ぐ可能性の持ち主として注目していた水樹奈々ちゃんの紅白出場が決定したとのこと。喜ばしいことである。このビッグステージを契機に、さらに一皮も何皮も剥けて、大きく羽ばたく成長を見せてくれることを期待する。
ところで、何を歌うのかなぁ。なのは? それとも今年オリコン1位になった歌? いずれにしても楽しみ、楽しみ(´ー`)



そうそう、今日のアニメカーニバルの小モニターで見た日動時代の東映動画の短編アニメもとてもとてもステキだった! 貧しくも心優しい少年に食べ物を分けてもらって飢え死にから救われる芋虫姫が、華麗な蝶となって恩返しに来る話なんだけど、この芋虫・蝶姫の可愛らしさ愛らしさと言ったらもう! キャラデザとか背景とか、明らかにディズニーなどのアメリカアニメをパクリまくりなんだけど、この少女キャラの描線だけは、まさに日本独特と言って良いまったりとした萌えラインなのだった。「くもとちゅうりっぷ」から「白蛇伝」の合間の時代なんだろうけど、日本人男性のキャラ好みの源泉を見る思いである。変わらない。変わらないよ! 何十年も違っても、日本人はやっぱり「ぷに」が好きだってことなんだね。


2009. 11. 22  
家族で「練馬アニメカーニバル」に行ってきたのだった。会場はとしまえん。3連休通しで行われ、その間、入園料が一律200円になるという、素晴らしいイベントである。
特に、2日目は前川陽子さんのライブ、3日目は堀江美都子さんのライブがあるとなっては、出不精の私でも腰を上げないわけにはいかない。特に前川さんの歌声は、以前から是非一度、生で聴いてみたいと思っていたのだった。

だが天気は朝からあいにくのどんより曇天。しかも寒い。
だが、雨はほとんど降らない感じの予報でもあったし、3人分の弁当も作ったし、思い切って出撃。
ステージには大きなモニタが設置され、過去の名作アニメ短編などを上映していた。タイムテーブルなどを見てもらえば判ると思うが、かなり盛りだくさんの構成なのである。相当に力の入ったイベントであり、練馬の本気が伺われる。

別のエリアの小モニタでは、日本アニメーション史上、語ることを避けては通れぬ伝説のアニメーター、森やすじ氏の短編「こねこのらくがき」を流していた。夫婦揃って森氏のアニメが大好きな私たちがガバッと食い付いて見始めると、隣に座っておられた御老人がいろいろ解説して下さる。どうやら当時、アニメ制作の現場におられた方だったようだ。

息子がピングーの上映を観たがっていたので、ステージに移動。だが、天気を甘く見たのか、防寒着が足りなかった息子はかなり寒かったらしく、ブルブルと震えている。ちょうど私が着ていたのが濃紺のトレンチコート風の上着と黒の手袋だったので、男性が使ってもおかしくはないだろうと、貸すことにした。
そうすると私が寒くてたまらないので、本日のメインイベント・前川さんのライブタイムまで屋内施設で過ごすことに。
しばらくゲームコーナーをうろつき、お土産ショップへ。
フリースの肩掛けなどがたくさん売っており
「欲しいなぁ、今あったら暖かいだろうなぁ、でもディズニーキャラはイマイチ好きじゃないし、それに900円くらい払うのもなぁ、家にはフリースの肩掛けが3枚くらいあるし、無駄遣いだし……あーでも寒い、どーしよ、でも高い」
と逡巡していたら、なにやら妙に懐かしいものが目に入った気がした。

「こ、これは! なんとポップルズではないかーーーーーーーーっ!!!」

ポップルズとは、およそ20年以上前、私がまだアニメ会社で彩色の仕事をしているときに、その会社で製作をやっていたアメリカ向けのアニメのキャラである。日本人の感性では信じられないようなどぎつい配色のぬいぐるみのようなキャラクターたちが、跳んだりはねたりの騒動(主に食い物がらみ)ばかり繰り広げているたわいの無い作品だったのだが、私はけっこう気に入っていたのだった。毎日、「カワイイ可愛いポップルズー!」と言いながら絵の具を塗りまくっていたのである。
日本で放映なぞされたこともなく、話題に上ることもなく、アメリカ本国ですらTVで流されては忘れ去られていくだけの泡沫作品だと思っていたのに、いつの間になぜ、こんなところに! 
あまりに懐かしくなってしまった私は、ちょっと値段が安めだったこともあって、ついつい買ってしまったのだった。



↑こんなやつ。羽織ってスナップで留めると、これが思いのほか暖かい。ファンシーな配色といいキャラといい、50婆がまとうものでは無いのは百も承知だが、こう寒いと見栄だの恥だの言ってられない。結局、家に帰り着くまでこっぽりとくるまれていたのだった。文句あっか。

そしていよいよ、前川陽子さんのライブステージ。

細い! オシャレ! 綺麗! そしてメチャクチャ、上手い!
声の伸びの素晴らしさといい、確実な音程といい、そして、いつまでも変わらぬ愛らしさと色気を併せ持った独特の声の響きといい、非の打ち所のない完璧さ。代表的な歌と言えばやっぱり、キューティーハニーと魔女っ子メグちゃんなわけで、このパンチの効いたエロティシズムがまったく衰えていないのは驚異である。家族全員、ノリノリで堪能したのだった。しばし、寒気も吹っ飛ぶほど。

たいへん惜しむらくは、悪天候のため、ステージの観客数が少なかったことである。こんな素晴らしいステージなのに、なんと勿体ないことだろう。無料同然で楽しんでしまっていることが申し訳ない気分になったのだった。

明日は堀江美都子さんが来られるわけで、やはりこちらも是非聴きに行きたいのだが、いかんせん、寒すぎたせいか帰宅後、ちょいと体調を崩してしまった。明日の天気と体調と相談だな、こりゃ。

コスプレイヤーもたくさんいて、これがみんな実に楽しそうで、見ているだけで微笑ましい。コミケのような余裕の無い場所より、ずっとリラックス感がある。問題は、もう私がアニメをほとんど見ていないので、何のどういうキャラなのかさっぱり判らないコスプレが大半だということだが。

晴れさえすればフリマも開催されるので、興味のある向きはちょっと足を運んでみられてはいかがだろうか。
私としては、こういう素晴らしいイベントは、なるべく長く、毎年開催されて欲しいものだと思うのだった。

2008. 11. 03  
年に数度くらいしか機会が無い、戦隊・素顔の戦士ショー開幕!
久しぶりに、息子を連れて行ってきた。ギンガマン以来だからずいぶん経ってしまった事よ。
東京ドームシティのヒーローショーは、ちょっと入場にかかわる手順が複雑なので、一度実地に息子を連れて行って体験させておく必要があると思ったのと、ゴーオンブラックこと軍平ちゃんがお気に入り♪ なので♪

朝のゴーオン放映を見てから出かけたわけだが、会場の東京ドームシティには、もうゾッとするような長蛇の列が出来ており、入れるのは2回目の公演だとのこと。
行列は死ぬほどキライだし、行列して何かを買ったり食ったりするくらいなら思いっきり家に引きこもって水でも飲んでる方を選ぶ私だが、今回ばかりはそうもいかない。ジッと我慢、我慢。

ひたすら行列に耐えて、まずは整理券を手に入れる。
その後、公演入場チケットを購入。かつては遊園地の入園料とショーチケットの両方を買わねばならなかったが、今は入園はフリーになっているので、ショーチケットだけで良いらしい。その代わり、昔は500円だったチケットが1500円。障害者割引も無いので、息子は少しだけガッカリだったようだ。(素顔じゃない、通常のショーなら1200円だとのこと)
その後、整理券に指定された時間に、指定された場所に集合して、入場のためにまた行列せねばならない。なかなか煩雑なのである。
とはいえ、十数年くらい前までは、戦隊ショーにこんなに人が詰めかけることもない代わりに、熱狂的なファンによる壮絶な券取りダッシュなどの過激かつ危険な光景がいつもあったわけで、ずいぶんと観客管理のシステムが整備されているのだなぁ、と感じた。

いよいよ入場。
席について気が付いたのだが、ギンガマン時代の「野外劇場」とは違う「スカイシアター」というのは、ずいぶんと間に合わせ色の強い、平板なステージに過ぎなかった。
「野外劇場」時代には、周囲を取り巻くジェットコースターの先頭にヒーローが立ち乗りして颯爽と登場したり、ロープを使ったターザンアクションなども可能な設備があり、大変にダイナミックな舞台演出がいつも凝らされていたものだ。
「スカイシアター」の方はさすがにその時代を覚えてる身としてはしょっぱいステージだと言わざるを得なかった。残念。

だが、来春からは新たにこういうものがオープンするそうである。
スカイシアターは、野外劇場撤廃後の、これにつなぐためのモノだったのだろう。
でもこの新シアターも、なんか微妙だなぁ。とても小さなハコになってしまうようだし、なにより、屋外ならではのあの爽快さとダイナミズムが喪われてしまうのは惜しい気がする。仕方ないんだけど。

さて、いよいよショー開演である。
普段のショーとは違い、素顔の俳優出演の時は、撮影お呼び録音などはいっさい禁止なのである。ゆえに、写真などをお見せすることは出来ない。残念である。
軍平目当ての私だったが、ゴーオングリーンことハント役の子の、輝くばかりの美しさにビックリ。女装させられたりする女顔なのだが、やっぱり若いというのと、生の魅力というのは圧倒的であることよ(´¬`)
5人とも、大変に頑張ってた。実に実にどの子も魅力的で愛らしく、もうキャーキャー言いっぱなし。
息子はと言うと、ゴーオンイエローが可愛いカワイイと、もう大騒ぎだ。とにかく母子一体となってノリノリで楽しんでしまった。やっぱライブはいいね! 最高である。

来年冬には、また素顔ショーがあるはずなので、興味のある向きはネットで情報を集めるなどして頂きたい。行列はマジ凄いけど。苦労の甲斐はあるはず。

しかし寄る年波、大変に消耗はしてしまった。次回は行けるかなぁ^^;
息子はもう1人で行けるだろうけど……。



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下がったようでもすぐ上がる><
2008. 08. 07  
夫の人が夏休みなので、最近恒例の美術館めぐりとしゃれ込む。
今日も上野。何を観るか迷ったが、やはり「対決・巨匠たちの日本美術」にして欲しいと頼み込む。一人頭1500円はいかにも高価だと思うけど……。

結論。
たった一枚の絵に出会えただけで1500円も安かった!
と、感じるくらいの物凄い絵描きを観てしまったのだった。
その名は「曾我蕭白」。
魂が打ち震えてしまったのは「群仙図」という大作だった。
こんな画家がいたということをこの歳になるまで知らなかった私。ぐあっ、そこ、やめろ、「てめー、それでも美大出かよ!」とか石を投げるな!w

生まれてこの方、一枚の絵にこれほどの共感と快楽を感じてしまったことはない。胃の裏側から何かが沸き立ち、脊髄を駆け上がって脳髄で華開く、まさに「おチャクラ全開」状態になって、脳汁がぎゅわんぎゅわんと分泌されるのを感じた。圧倒的な迫力で描かれる嵐の山水、自己をアピールしまくる群仙。細部の細部まで執念深く描き込まれた世界の中に満ちていたのは、荒ぶる魂、傲岸たる自信、「他の誰にも見えないモノが俺には見える、俺には描ける! ついて来れる奴だけついて来い!」と言わんばかりの雄叫びだった。

これはロックだ。
ハードロックだ。
あるいはパンクだ。ヘヴィメタだ。まぎれもなく、そういう類の魂なのだ。音無き絵画に、ありありとロックを聴いてしまったのであった。

2時間も経たないうちに、私の脳内には「蕭白様萌え野」が形成されてしまい、「蕭白様オステキー! もう、絶対に美形! イケメン! ううん、知らないけどきっとそう!」などととめどもない妄言垂れ流しのお目々キラキラ状態に(☆∀☆)

いやもうホントに良い日になりました。
神々しいばかりに静謐な雪舟、迫力満点ながらどこか愛らしい応挙など、他にも素晴らしい絵は山ほどあるので、興味のある方は是非是非足を運んでみて頂きたい。高い上に混んでるけどね^^;


グイン・サーガ122巻「豹頭王の苦悩」も買って読む。
今回、内容の凄さもさることながら、帯と後書きに公表された「2009年春テレビアニメーション化決定」という情報がとにかく衝撃。
ついに。ついにその日が来たんですね。
今後はここで、随時情報が公開されていくことになるのだろうけど、今はとにかく、ドキドキ、ハラハラ。最高の作品になった! という結論以外、私は欲しくない。本当に。
2008. 05. 01  
 最近、TVのある部屋に引っ越したので、視聴機会が増えた。
 夫の人が「お宝鑑定団」が大好きで、日曜午後の再放送を、なぜか自室ではなくて私の寝床の裏の方のTVで見たがる。
 なんとなく付き合って見ていたら、たまに価格をドンぴしゃで当てたりもできたりして、なかなかに楽しい。ゲーム攻略感覚で骨董をしげしげと観察するようになってしまった。

 そのうち、猛烈に「ホンモノ」が見たくなってきたので、夫の人と上野の博物館に出向いたのだった。
 東京暮らしも長いのに、上野の博物館には行ったことが無い。動物園なら何度も来てるんだけど……ハイ、ご存じの方にはもうお判りですね。

「ど、どっから見たら良いんじゃーいΣ(゜д゜lll)!!」

 上野の博物は想像を絶するボリュームだったのだった。
 
 そもそも、博物館と、科学博物館は別だし。
 博物館だって、テーマ毎に何棟もあるし。
「と、とりあえず、骨董がありそうなところから……」
 ってんで、東洋館から攻めることに。
 いやー、この建物だけでももの凄い物量なんだなぁ。ガンダーラ様式仏像から始まって、紀元前から清朝陶磁器までまで、そこはもう「博物」ってからにはアレヤコレヤの怒濤のごとし。
 困ったことに、私はこういうところに来てしまうと、一つ一つをじーっくり見てしまって「抜く」という事が出来ないので(抜いて眺めはじめたら、なんのためにここに来たの? ってくらい何も得られないのが判っているので)疲労困憊する。
 でもとても面白いので、小休止を挟みながら頑張る。
 陶磁器のあたりで、特に心に残る壺に出会った。
 深く艶々とした濃紺。中央部は白抜きになっており、ピンク主体で桃が描かれている。
 よく見ると、ピンクのコウモリも飛んでおり、根方からは怪しげなフォルムの霊芝が生えている。
 コウモリは中国では福をもたらす目出度いものらしい。霊芝と桃も、長寿繁栄に繋がる生命力の象徴。
 とかなんとか解説を読むより先に、その壺から飛び込んでくるイメージってのは、もう端的に
「エロース」
 以外の何ものでも無いのだった。
 ぷっくりとまろやかな形状。どこまでも深い紺。なめらかな筆致の桃の実の色香、贅沢にかけられた釉薬の塗れたようなつややかさ。
 夫の人と二人で「この壺エロいよねぇ」「あ、やっぱりそう思う?」「まさにエッチだね」「いいねぇ」「色っぽいねぇ」と萌えまくる。
 まさか骨董が色気を出すとは思っていなかった。このインパクトは、陶器ならではのものだと思う。平面の絵画では出来なかろう。
 帰りに土産コーナーで、その壺の絵はがきを発見したのだが、写真に撮られたその壺のなんと魅力の減じられていることか。艶も足りず、色も褪せている。なにより存在感が無い。
「やっぱ現物だよ! 3次元だよ! ライブでないとこの魅力は味わえないわよ!!」

 後ろ髪を引かれる思いで東洋館を後にし、本館をちょっとだけ見て、さすがに足腰と眼がガタガタになったので帰宅する。3時間近くも見まくっていたことになるわけで、運動不足の豚婆にはハードであった。だが至福の3時間でもあった。上野の博物のこれでも10分の1も見ていないようなので、リベンジを固く決意する。

 博物巡りってのは、老後の楽しみとして大変に良いのではなかろうか。
 若い頃には、こういうものの魅力はさっぱり理解できなかったのだけど、いろいろ知識を蓄えた上で眺めると、あらゆるものの味わいの深さが違う。
 それにいたるところに「博物」の展示ってあるしね。死ぬまで楽しめるんじゃないかなぁ(´ー`)



プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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