1を訊かれりゃ30しゃべるオタク主婦45歳、書きたい放題にも程がある日記。
Author:星ゆう輝
人生45年、オタク歴30余年、母親業18年。
老眼とボケが迅速に進行中。
一人息子が卒業し、のほほんに磨きがかかってきました。
六本木ヒルズで、宇宙戦艦ヤマト劇場版5本一挙上映という企画に50代、40代からの問い合わせ殺到?
「そんな拷問みたいな上映企画行きたくねぇ」と夫の人。
同感である。
なんてんですかね、「ヤマト? 懐かしいなぁ、そういえば若い頃やってたっけ、感動したよな、うんうん。アニメって縁があまり無いけど久しぶりに観たくなったな」
て感じ?
人間の記憶というのは美化されやすいものである。思い出を再確認しようと出かけていって、恐ろしいほどの大ダメージを受けて帰宅する、なんてことにならなければ良いのだが。悪いこと言わないから最初の劇場版と「さらば宇宙戦艦ヤマト」の2本目だけで退場したほうが良いんじゃないですか? 最後まで全部観て、人生の黄昏に拍車がかかっても私ゃ責任持ちません。え、大きなお世話だ? こりゃまた失礼いたしましたっ、と。
朝、食卓に「特撮ヒーローBESTマガジン」という雑誌が置いてあるのに気がつく(どおゆう家庭だw)。
表紙は「ギララ」。ぱらぱらと目を通す……なんでぃすかこりゃ。こんな薄っぺらな本に600円も払うんですか?!
「だってオールカラーだし」
「宇宙船」のカラーページの方が量は多かったし、凄まじく濃かったし、そりゃぁ値段は少々高かったけどそりゃぁいつだって素晴らしい内容で……。
「宇宙船が今でもあったらこの本は買わないよ!」
……ずびばぜん。
だがしかし、そもそも、こんな美辞麗句ばかり連ねていかにも「この作品は素晴らしかったのですよ」と強調する内容ってのがどうにもこうにも。だからいくら記憶というのは美化されがちだとは言っても、それは個人の脳内レベルで行なわれることであって、外から押しつけるものではあるまいと思うのだが。
「幻の大怪獣アゴンついに解禁!」
って。
何年も前のオタクアミーゴス公演において唐沢俊一氏が語ったこの科白が私は忘れられないんですが。
「幻の作品と呼ばれるものには幻になるだけの意味がある」
脳内記憶だけがいかに美々しかろうと、「幻の名作」という風評ばかりがいかに麗しかろうと、真に根性のある探求者はいつか己がその目で真実を確かめるべく努力するものなのだ。
その結果、真実を確認した唐沢氏のこの言葉には千金の重みがあると私は思う。
欺瞞はいかんよ欺瞞は。いろんな意味で。え、こりゃまた大きなお世話だ?
しかしまったく殿方というのはノスタルジーに弱くていらっしゃることよ。昔から思ってたことだけど。
ガラガラ蛇みたいなものだ。ガラガラ蛇は脱皮のさい、僅かな古い皮を捨てずに尻尾部分に重ねて貯めてゆく。敵を威嚇したい時、その貯まった皮を振動させて打ち鳴らし、音響でもってビビらせる。
脱皮を繰り返しつつも全ては捨てず、残っていくガラガラ部分がふとした弾みで鳴り出す時、その音の誘惑に耐えかねるのが殿方というものなのだろう。
昔の、掛け値なしに名作と言える少女漫画の多くは時の流れに埋もれて消えゆこうとしているんだけどなぁ。24年組を中心とした世代が、漫画表現に架せられた枠を打ち砕こうとして次々と繰り出していった革命精神に満ちた栄光の歴史の数々。
そのほとんどがまるで無かった事のように忘れ去られようとしていくのだろうか。なんか理不尽だぞ、と。
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