1を訊かれりゃ30しゃべるオタク主婦45歳、書きたい放題にも程がある日記。
Author:星ゆう輝
人生45年、オタク歴30余年、母親業18年。
老眼とボケが迅速に進行中。
一人息子が卒業し、のほほんに磨きがかかってきました。
なんとなくネットをウロウロしていて、一風変わったMMOを発見。
「女神幻想ダイナスティア」 という。
トップページを見渡して「む、むむむむぅ」と唸る事しきり。
アンジェリークにトチ狂っていた10年ほど前の日々がありありと蘇る心地である。
あちこち調べてみて、私の唸りはますます深まった。このダイナスティアというゲームは、史上初の女性向けMMOを目指して開発され、クライアント販売と運営が開始されたのは2002年のことらしい。だが登録者数が伸び悩み、メインのスポンサー企業は撤退してしまう。
だが現在にいたるまで、サーバーはいくつかのスポンサーの好意で保持され、運営と開発は、なんとボランティアのスタッフの手によって継続中だと言うのである!
世知辛い昨今だというのに、そんな事も世の中では起きているのかっ!……これは突撃しないわけには行かない。さっそく、アカウント登録の手続きページにすっ飛ぶ。
「ID発行までには数日を要します」
うん、ほら、僅かな人数のボランティアだから。なるほど。
普通の運営のネトゲなら、個人情報を書きこんで手続きすれば、即、メールでID登録完了報告が来るわけだけど。
ちなみに、このダイナスティア、現在はクライアントDLは無料、プレイ料金も無料。アイテム課金はあるのか? それについてはID入手後、実際にログインして確認してみようと思う。
もし、アイテム課金すらも無いのだとしたら、運営スタッフはボランティアだと仮定しても、サーバー保持コストを負担しているスポンサー企業には、どういうメリットがあるのだろう? 戦闘無し、競り合い無しのどこまでもマッタリな世界で、女性同士で多いに語らってもらい、交流してもらい、そしてそれをモニターする形で、現代女性の様々な需要と供給の形を調査しようというのだろうか。あるいは節税対策? うーむ謎だ。
トップページの広告フラッシュに目が惹かれた。
「誰もあなたを否定しない
何もあなたに要求しない
ただ安らいでください」
このテロップの最後に「奇跡の大地、ダイナスティア」と続くわけである。
アンジェリークで夜も陽も過ごす、てな状態だった時期、ちょうど世間ではイメクラが流行しており、アニメキャラのコスプレの女性を登場させて「綾波始めました」と宣伝したものだから「冷やし中華か!」などと全オタクからツッコミが飛んでいたりした頃。私は「女性たちに安らぎを−−−守護聖様の館」といったようなサービスが実現できないものか、と大真面目にと考えていた。発想の元になったのは、藤子F氏描くところの傑作短編「やすらぎの館」である。性的欲求の解消が目的ではない、精神的癒しを得られる場所としての対人サービス。現在「執事喫茶」が女性たちに大人気であるらしいが(いずれ行ってみなきゃなぁ)、おそらく発想の基本は似たところにあるのではないかと思っている。
さて、ここで話は、ここ数日私が延々と模索中の「やおい女と萌え男」の共通性解説へと繋がるので、ついてこられない気分の方は速やかに離脱願いたい。
「誰もあなたを否定しない」
ある種の女性の人生とは、他者に存在を否定されることから始まる。すなわち、生れ落ちた瞬間から「ちぇ、女か。女なんか要らないのに」と言われる。これがパート1。
その後の人生においても、容姿、性格、加齢、さまざまな要素において「要らない、要らない、用が無い」とダメ出しを喰らい続ける。これがパート2。
パート1については、日本という社会が何百年という歴史の中で保ってきた「家制度」システムの構造ゆえである。家を継ぐのは男。女しか生まれなかった家は、存続の危機に見舞われる。故に男の誕生は歓迎され、女性のそれは軽視された。これは日本社会に延々と根付いていた伝統的意識であると言えるのだ。
ここ数十年のアグレッシブなフェミニスト(女性解放論者)たちの努力の成果として、日本におけるこういう女性蔑視、女性性否定の風潮は縮小化しつつある。とは言えそれはもっぱら都市部における現象であって、封建意識が根強い地方においては、未だにあまり変革も起きてはいないのが実情だ。
平安時代まで遡れば、家を継ぐのは女性だったんだけどねぇ。家は女の物、男は女の家に通うだけ、っていう「通い婚」だったわけで、この制度が当たり前だった400年間、日本という国家に死刑というものは存在しない、文字通り「平安」なマッタリ世界だったらしいのだが。
武士が台頭した鎌倉時代においても、女性が家督を継ぎ、領主として君臨するケースというのは存在していた。
「家」の主権が女性にあったのが当然だった時代が終わりを告げ、男性に主権が移り、女性の社会地位が激しく下がって行った理由については、私が歴史にあまりに無知なゆえ判らない。戦乱の世が長く続いた、というあたりに原因があるのだろうか。
パート2については、詳しい解説は省略する。てか、説明が必要か? 男性諸氏よ、君ら、美しい女性と醜い女性と、どっちが好きだ? 可愛い女性と、可愛くない女性と、どっちが欲しい? 若い女性と老けた女性、どっちを人生の伴侶として選びたい? 答えは君たちの生き様そのものに存在するはずだ。
それでもなお解説が欲しいというなら綴るけどさ、それはまた後日に。まぁ、欲しいという人が居なくったって、書きたくなったら勝手に書くけど。
「何もあなたに要求しない」
まこと女の人生というのは、「要求を押し付けられること」に満ち満ちている。
服従しろ。隷属しろ。子供(跡継ぎ=男)を産め。飯を作れ。掃除しろ。洗濯しろ。世話を焼け。外(社会)に出るな。俺以外の男を見るな。闘うな。俺を称えろ。優しくしろ。俺を癒せ。
数え上げたら多すぎて嘔吐しそうだ。
最近、こういう古風な要求以外に、より問題視すべき要求も多いのだ、と気づいてきてもいる。秘匿されていて見えにくいのだが。
護らせろ。俺に頼れ。愛させろ。世話を焼かせろ。俺を必要としろ。
つまり「俺に依存する存在でいろ」という要求である。表面上は、女性に優しいとされる態度、愛情深い態度、とされる行動の奥に潜むモノであるが、これらは実は「依存されることに依存している」状態であるので、結局は上記の古風で単純な依存と、「要求を押し付けている」という本質は変わらないものである、というのが私の見解だ。むしろ、善意の衣を着ている関係上、受ける側も求める側もソレと気づけない場合が多いので、一層タチが悪い場合もある。
要求である以上、見返りを求める心理が付随する。この要求を抱いた場合、求める側は「自分の想いは無償の善なるものである」という表面の意識を重んじているがゆえに、その要求が思い通りにならなかった場合に生じるストレス解消法を見出しにくい。故に、この想いは不如意が生じた場合に、大変、煮詰まりやすいのである。平たく言うと「お前を殺して俺も死ぬ」みたいな切羽詰った状況に陥りやすい心理要求と言えるのだ。
果てしなく続く否定と要求の嵐。それらに疲れ果てた女性が、「否定と要求の無い世界」に安らぎを見出すのは当然と言える。
「誰もあなたを否定しない
何もあなたに要求しない
ただ安らいでください」
つくづく、良いコピーだと思う。私はペ・ヨンジャンという役者の出演するドラマは一切観ていないが、彼の容貌から、このコピーと類似の雰囲気を感じ取る。彼が大人気を博した理由は実はそこにあるのでは無いだろうか、という気がしているのである。
競争原理に支配された「恋愛資本主義」とも言うべき時代の到来で、女性に対する選別の目はより厳しくなった。それによって、女性のストレスもまた高まっているのである。「昔と違って金稼げる立場なんだしさぁ、綺麗でいろよ、化粧しろよ、良い服着ろよ」と言われているかのごとき強迫観念が、一例と言えるだろう。
かつて、男性である、というただそれだけで、女性よりは価値がある存在とみなされていた社会意識は変遷し、男性もまた厳しい選別の目に晒されるようになった。否定と要求は高まり、競争から脱落せざるを得ない、あるいは自主的に競争から降りた男性たちが、脳内恋愛によって自らを癒そうとする心理活動が「萌え」であるならば、自らの女性性に絶望した女性が、理想とする愛情関係、絆といったものを、女性を排除した人間関係に求め、それらを脳内で妄想構築することなどで癒しを得ようとする心理活動が「やおい」。
つまり、この二つは根本が実は激しく相似している、というのが私の主張なわけである。
どうもこの事項に関しては、いくら語っても語り足りない、という気がしてしょうがない。多分、まだ続くよwwでも激しく消耗したから後日。予定は未定!
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