口八丁よろず日記

1を訊かれりゃ30しゃべるオタク主婦45歳、書きたい放題にも程がある日記。

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星ゆう輝

Author:星ゆう輝
人生45年、オタク歴30余年、母親業18年。
老眼とボケが迅速に進行中。
一人息子が卒業し、のほほんに磨きがかかってきました。

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人類は衰退しました 2008-01-04-Fri

 「人類は衰退しました」 田中ロミオ著

 ずいぶん前からお薦めを頂いていた本をようやく年始に購入。

 これはイイ(´∀`)!
 すごくイイ!!

 高品位のSFであり、良質な砂糖衣としてのファンタジー色もふんだん。
 主人公の少女の一人称で綴られるのだが、語り口調に品と諧謔が同居して、えもいわれぬ魅力をかもしている。

 とにかく、読んでいてこの上なく心地が良いのだ。
 この著者さん(ロミオ様とお呼びしようかしら)は、実に実に魂が貴族的なのだろうと思う。
 勘違いされがちだが、貴族的というのは、尊大で傲慢で偉そうにしている態度のことではない。
 すべきことと、そうでないこと。両方を深くわきまえ、自己抑制がガッチリ効いている状態のことである。

 創作というのは、魂の疵のようなものから産まれる。
 やむにやまれぬ情念の解放。それこそが創作の真の目的だ。
 もっともその情念が
「金が欲しい」
「有名になりたい」
「自分の価値を世間に思い知らせたい」
 などというモノばかりであった場合、大抵ロクな物にはならないのだが。

 そういうゲスな情念でなかったとしても、思いつくままになんでも表に出した場合、見苦しく暑苦しい「垂れ流し」に終始するケースもまた多いのである。
 もちろん「垂れ流し」には垂れ流しならではの感動や求心力があり、多くの人気を集めやすいのだが……。

 貴族的魂は、垂れ流しをいさぎよし、とはしないのである。
 はしたないことはしないのである。

 そういう心理が、小説として、文体としてどう現れているのかを、是非この本を読んで確かめていただきたい。

 つーか、もうとにかく面白いのと気持ちよいのでみんな読むんだ!
 老若男女全てにお薦めできる希有な良作なのである。

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