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2012. 04. 30  
息子が養護学校(今は特別支援学校)を卒業するころ、こう約束した。


毎日、まじめに働くこと。
無駄遣いをせずに、つつましく生きること。
そうすれば、いつか海外旅行くらいできる。
トーマスに会いにイギリスにだって行ける。
そう、多分、何年かに一回くらいは。いつか必ず行けるからね、と。



あれから4年以上が経った。
そろそろ約束を果たす時。


幸い、息子の勤務先がGW中の中二日の平日に有給休暇を認めてくれた。
なので、明日、旅立つのだった。残念ながら、イギリスではない。息子の第一希望はトーマスの顔を装備した同型の機関車に乗ることなのだったが、あいにく日本の連休中に運行はしていないのだ。

じゃあ、イギリス以外なら何処へ行きたい? と訊くと、
「ディズニーランドでケーシージュニアに乗りたい!」
と言う。
ケーシージュニアとは、ダンボに登場する顔のついたサーカス列車のこと。
これがアトラクションとして設営されているのは、ロサンゼルスのアナハイムと、パリのディズニーランドの二箇所だけ。

というわけで、アナハイムのディズニーランド・リゾートに行くのだった。
行きも帰りも深夜便という激安ツアーなのである。けっこう強行軍だ。


息子はもちろん、私自身も海外旅行など初めてだ。ろくすっぽ英語も判らない。息子に至っては「sightseeing(観光)」すらまともに発音出来ない。果たして、入出国手続きはどうなるのか。まともに移動できるのか。時差も大きい。はてさてどうなるやら。

だが、私はあまり心配していない。
「度胸いっぱつ! なんとかならぁ」
と言い聞かせている。



世界の状態はあまりよろしくない。日本だってもちろんよくない。どこもかしこも経済がアップアップだ。2年後、3年後、そして10年後、日本と世界がどうなっているかなんて判らない。
もしかしたら、場合によっては、これが息子にとっても私にとっても最初で最後の海外行きになるかもしれない。
だとしても、私は息子に信じていて欲しいのだ。
またきっといつか遠くへ行ける。そのために毎日頑張り続けるのだ、と。
約束はちゃんと果たされたし、きっとまた願いはかなう、と。

先行き不安な、不透明な時代だからこそ、未来のために今を生きることを、信念として持っていて欲しいのだ。

さあ行くぞ。いざ、ロサンゼルスへ!

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2012. 04. 27  
サイエンスカフェ、ってものがあるならば。

歴史カフェってのがあっても良いと思うんだ。
いろいろ詳しい穏やかなオジサマに、お茶をのみながらアレコレ語っていただけるような。
出来れば戦術とか兵器ネタとかも。
シックなヨーロピアン調の内装とか、アラビアンな文様尽くしの内装の場所とか良いな。
中世の武器防具とか飾ってあっても良いな。



などと思いつつ、
「でも店のいたるところに飾ってあるのが美少女にされた武将の巨乳フィギュアや、どいつもこいつもイヤミなくらい長身でスラリとしたイケメン領主のトレーディングカードだったりして、でもってお客がみんな『○○ちゃんカワユス』だの『○○様サイコー』てなことしか言わない層だったら3分で帰るな」
とも思うのだった。

歴史が聞きたいのであって、歴史をネタにした妄想を聞きたいわけじゃないから。

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2012. 04. 25  
うわっ、今月ぜんぜん書いてない。
毎年恒例、春のウツが襲ってきたのと、覚えがないほど寒い4月だったのと。雨ばかり降るし。息子は持病(アテロームその他)で毎日通院だったし。
なにかがプツッと切れたようになって、iPad弄り三昧。ちょいとソーシャルゲームを2本ほどやりこんでしまった。
相変わらずのFFブリゲイドと拡散性ミリオンアーサーというのと。

が、どっちも急速に飽きが来た。やはりソシャゲは、ハマリやすく冷めやすい根本を持っているように思う。ハマり続けられれば、課金アイテムを息をするように投入し続けて、「今更引けない戻れない」てな心理状態になるのじゃないか、と思うのだけど。

結局、やりこんだ割には課金は一円もしなかった。危うい瞬間は幾度もあったけれども。すまぬ、DENAよスクエニよ。

ミリオンアーサーで特に印象深かったのは、ゲームと音楽の良い関係性が紡ぐ魅力のこと。ヒャダインこと前山田健一氏のメロディは耳につきやすく、ゲームの中毒性を確実に上げている。ドラクエとすぎやまこういち氏の音楽が切っても切れないイメージ関係だったことを、久しぶりに思い出した。ミリオンアーサー、ゲーム内容は速やかに忘れそうだが、メロディの思い出はずっと心に残りそうだ。




春のアニメ新番組、もうあまり観ていない。流石に1年以上、深夜アニメをみっちり観てしまうと、これまた飽きてしまったようだ。似たり寄ったりが多すぎるんだわな。

そんな中でも、前期から破格が分かり切ってるFate/Zeroが凄いのは当然として。
あとは、どうやら「つり球」一点で今シーズンはもういいかな、というところ。
まるで絵画のように背景とオブジェクトが一体化した美しい絵作り。みっちり詰まった映像。見たことあるはずなのに見たこともない気がする、不思議な不思議な海の町。
超絶にセンスが良い。心の底から癒される。

が、これも演出が凡庸化すればたちまち精彩を喪ってしまうだろう、そんな絶妙なバランスの1話だった。
出来れば最後まで失望しないで観たいのだけど。贅沢な願いかな。


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2012. 04. 05  
彼岸過ぎても冷え込む日が続いていたが、ようやく春らしい陽気になった。花の蕾が一気にほころんで、桜が泡を吹くように枝を彩っている。週末は絶好の花見日和か。明日は花見のつまみの鶏ハム燻製を作る日。


やる夫第一次世界大戦スレを最新版まで読み尽くし(ロシア帝政打倒あたり)、イギリスの食生活解説(食と歴史が密接に関係しているのがよく判る)を読み、そして今読んでいるのが

「やる夫・シッダールタが目覚めた人になるようです」

現役僧侶さんの手によるもので、解説が判りやすく、かつ深い。これが終わったら、同じ作者の手による

「新城直衛は、末法の世に抗うようです」


に移行の予定。法然上人のお話。

通っていた高校が浄土真宗系だったので、毎週1時間宗教の授業があり、シッダールタと親鸞の生涯についてはちゃんと習ったはずなのだが、まぁ教え方が悪かったのか私がアホだったのか、ほとんど覚えちゃいない。

仏教は宗教というよりは哲学、という言説を若いころから聞いていた気がするのだが、それについての専門的な解説があった。
もともと宗教という言葉自体が仏教のものであり、外来のキリスト教の教えなどをそれに当てはめていったものだということ。
古代ローマにおいては宗教というニュアンスは「自己と再び出会う、自己を見つめ直す」といった意味合いの言葉だったということ。

はてさて、宗教、というものを私たちはどう捉えているだろうか。
これ、実はかなりあやふやな印象でしか、語れないことなのではなかろうか。

私個人は、宗教は興味の対象であっても信仰の対象ではない、と思っている。
日本には、実はこういう人はけっこう多いのではないだろうか。
初詣、婚礼、葬儀、お祭りなどの伝統行事。様々なイベントを日常的に私たちはこなしていくが、そこに宗教的統一がほとんど無いのは世界的に見ればおよそ奇妙なこと。
宗教的なものや信仰にまつわること、いろんなそれらを場面ごとに都合よく使い分けて生きる日本人。八百万の神の国だからと、祈る相手もなんでも有りの日本人。

だが、日本人にドグマ(教義)が無いのか、というとそうでもなくて、根拠薄弱で意味不明な教義や信仰にすがりついて生きる人々もまた多い、とも思う。拝金主義、学歴主義、権威主義、性差別主義、恋愛至上主義etc。メディア信奉ってのもあるな。マスコミによって流布される情報は「信じるべきもの」だと信じている人々。実はどのドグマ信者よりこれの信者が多いのかも。

仏教では人間の苦悩は老病死であるという。根本的でありシンプルだ。真理でもあると思う。

が、やる夫シッダールタが悟るくだりでフッと思ってしまった。
それだけじゃ、21世紀の現代日本には足りないなぁ、と。
技術、物質、機械の文明が発展し、それなりにまだまだ豊かで、生活に余裕のある日本。
そこにある苦しみの正体は老病死という言葉ではカヴァーしきれないのではなかろうか、と。
なにかもっと別のもの、文明社会であるからこその苦しみ。食うに足り、生きるに足りているはずの日本を覆っている、この沈鬱な空気は何なのだろうか。
老病死を超える苦が、あるはずなのだ。
そうでないなら、自殺がこんなに多いはずが無いのだ。
雨風も騒音も遮る堅牢な住処、夜も明るい電気の恵み、夏涼しく冬は暖かい快適が可能な住処のまっただ中で、幼子が殴り殺され餓死させられるなどということが起きる道理がないのだ。

現代に蔓延する「苦」は、何か。
ここ何年もずっとそれを考え続けている。何かが見えるようにも思う。と同時に
「そんなアサハカなモンのハズねーっすよ(プッゲラゲラ)」
と誰かに言われている気がする。
あやふやな、アサハカかも知れないその「何か」を確かなモノにするために、私はあれこれと読み漁るのかもしれない。



えーっと、読み漁るよりも、もうちょっと効率の良い方法、無いっすかねぇ。なんか流石に焦りも感じる昨今。
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プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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