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2011. 11. 21  
今年も豊島園で練馬アニメカーニバルが開催された。
初日は残念ながら酷い雨で、水木一郎氏のライブもあったのだが、断念。
二日目はからりと晴れたので、家族全員で遊びに行った。

入り口近くに、会津市の物産ブースが並んでおり、美味しそうな鍋が振舞われていた。「こづゆ」というもてなし料理らしい。貝柱で出汁を取るという、贅沢なもの。
レシピはこんな感じらしい。
これが実に美味しかった。滋味あふれる上品さ。「そうか、会津行こう!」と思うくらいに美味だった。

例年通りアニメのブース、コスプレの群れ。そして可愛い痛車がいっぱい展示してあって前にもまして華やかだった。
萌えグッズを売るブースも増えており、年ごとにイベントとしてグレードアップしていく印象だ。

エルドラドステージに行くと、遠藤正明氏のライブが始まる直前だった。生で氏の歌を聴くのは初めてだ。
ライブはさすがのステージング。とにかくパワフル。鍛えまくった筋肉がド迫力。あの声量を支えるのはやはり力強いマッスルあってこそか。

アニソングランプリ優勝者の女の子二人の歌も聞いた。可愛いしセンスもあるし、修練も積んでいる。しかしやはりどちらも地力の薄さはいかんともしがたい。線が細すぎるのがなにより気がかりだった。
声の伸び、ハリ、ツヤ、インパクト。多くの歌を歌いこなせる可能性。
それらを支えるためにはある程度のボリュームを持った頑健なボディがどうしても欲しいところだ。アニソン歌手としてやっていきたいならなおのこと。死ぬまで乙女チック歌唱でやっていきます、ということなら無理はしなくて良かろうけれども。そういうたぐいの、どこまでも可憐な歌にも需要はある。

遠藤氏のトークによると、前日の水木一郎ライブはなんと20分も延長があったそうだ。ああ勿体無いことをした、無理してでも行けば良かった。あの土砂降りの雨の中、なんというサービス精神。アニキの格は上過ぎる。

そして、石巻出身の遠藤氏曰く
「実家のあたり、本当に、今でもまったく風景が変わりません。被災直後そのままです」
「シージェッター海斗ゆかりの石ノ森章太郎漫画館は今でも電気も通っていません。海人のCDは全部濁流に流されて無くなったそうです。でも、泥の中からCDを見つけてくれた少年が、ライブの時に『サインしてください』って持ってきてくれて」
「まだそういう所がある、ということを覚えていて欲しいです。これからも僕は、歌うことで復興に向けて少しでも力になっていければと思います」

うららかな秋の陽だまり、豊かな東京の変わらぬ暮らし。その中だけで生きているだけでは知りようもない東北の風景。切実な願いがあることが、ごく短い時間ではっきり伝わった気がした。



いったんステージを出て、行き交うコスプレを愛でながら昼食を食べ、展示やフリマを巡る。
練馬のご当地キャラ「ねり丸」のセル画を描けるコーナーがあった。えっ、セルやセル用絵の具の生産ってまだあったの? もうどこもかしこもCGに移行して、セル文化は絶滅したと思っていたのでちょっとビックリだった。今後セル画は一種の工芸品のようなものになっていくのだろうか。
ところで「ねり丸」はけっこう可愛いのだ。お気に入りなのだ。


またエルドラドステージに戻ると、KINDSというバンドのライブが始まる所。聞いたことのないバンドだけど古いアニソンをやるとのことで、席について待機。
このライブがもう、思っても見なかった大当たり!
総勢14名の大規模バンドで、昭和中期の本当に古めかしいアニソンを再現するという、どっちを向いても誰得の、いやいや

まさに私等夫婦得の! 随喜の涙の!

なにせ初っ端から
「はじめ人間ギャートルズ」のOPなのだ。哲学的な渋さが売りの方のEDじゃないのだ。あのファンキーで破天荒なOPの方なのだ。どれだけチャレンジャブルなんだ!

続いて、白黒版のサイボーグ009。次にレインボー戦隊ロビン

もう周りの空気ガン無視して二人でノリノリ。おそらくあのステージにいた観客の中で一番エキサイトしていたのではなかろうか、ってくらいのもん。この後、私が大好きな魔法使いサリーや手塚アニメでもマイナーな方(でも歌は大好き)のミクロイドSとか。

そして私ですら聞いたこともない歌の登場。東映まんがまつりの「海底3万マイル」の主題歌。
さすがの音盤マニアの夫の人は知っていて大喜び。この歌はあまりにマイナーで、レコードもほとんど出ていないらしく、なにやらでっかいセット売りの音楽集シリーズを買わないと聴けないし、それもどエライプレミア価格がついてる代物だそうな。まぁようもまぁそんなコアな歌を……。


これらの歌に共通している特徴は、まず編成が厚いこと。曲調が壮大、勇壮、明朗であること。
今流行りのアニソンからはほとんど喪われた、未来に向かう希望と勇気を掻き立てるイメージがあること。

今風の、タイトなリズムと前ノリと、派手なアレンジと長ったらしい間奏と、やたら美麗で難解な単語が乱舞する、そんなアニソンも私は結構好きではあるのだけど、やっぱり心の底ではそういうノリに疲れていたのだなぁ、とシミジミ思った。
懐かしいからと、私は悦んだわけではないのだ。曲作りの根幹や立脚点があまりに現在とは隔たっていること、原初のアニソンが持っていた未来への意思のイメージの心地よさ、そして見るからに私らより遥かに若いであろうに、やはりそういう人たちにもかつてのアニソンの魅力への理解を示してくれる人がいて、しかもそれを歌い継ごうとしてくれているのだなぁ、などなどと様々な思いで深くシミジミしたのだった。
この人たちにサンダーバードのOPをやって欲しいなぁ、ジャングル大帝やマイティジャックとかも聴きたいなぁ、とか。

でもこのKINDSの方々は、普段はスタジオ伴奏やバックバンドでの活動が殆どで、こうしてメインを張ることは滅多に無いとのこと。
ホームページをチェックしてみると、まぁ凄まじい量のレパートリー。ジャンルも多岐に渡る。活動と実力の豊かさが伺われる。

またいつかどこかで聴けますように。

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Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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