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2011. 12. 22  
2011年はムチャクチャな年だった。
50年足らずしか生きていないので、これほど凶事に満ちた年を知らない。
で、今日はそのことについては書かない。気軽に書けることではない、と思うので。

そういう社会的、世間的なこととは離れた、極私的な趣味の範囲の今年のこと。
TVアニメを昨秋からそれなりに見始めた。何年も離れていた趣味だったけれど、やはり色々と面白い。観ていなかった期間にどれほど多くの名作傑作を見逃してきたかは計り知れないのだけど、それでも今年という一年に視聴をしていて良かった、と心から思う。

その理由の一つとして「虚淵玄」という脚本家を知ったことが挙げられる。
魔法少女まどか☆マギカの衝撃は凄まじかった。天地を鮮やかにひっくり返してみせる豪腕。構造の緩みを見せない繊細な周到さ。

私は、こういうタイプの書き手を何人も知っている。ずっと昔から知っている。そして、それが大好きだ。
そういう人たちはもっぱら「SF」というフィールドに群がって生息しておられた。
TVアニメとして高水準であるのも勿論なのだが、とにかくも物語そのものがSFの真髄的な魂を明確にあらわしていて、SF好きの私にとってはたまらなくありがたかった。
果たして、今年度のSF大賞の候補作品ともなっている。受賞は叶わなかったが、来年夏の星雲賞メディア部門受賞はほぼ確実なのではないだろうか、と予想する。


そして今年最後のシーズン、9月始まりのTVアニメ群の中に燦然ときらめく「Fate/Zero」。
まぁこれがまためっぽう面白い。これは虚淵氏は直接の脚本は書いておられないが、原作としての小説を担当されており、脚本会議にも欠かさず参加してエッセンス提供をなさっていたようである。

これもまどか☆マギカ同様、無理や無駄を排除した状況の流れの構築の上手さと、独特の思想と教養に裏付けられた重厚なセリフのやりとりがとてもエキサイティングなのである。アニメらしからぬ、アクション無用の会話劇が多いのだが、一見地味に見えるドラマの中に潜む示唆や哲学、緊張感溢れる対話バトルの凄みなどは、他の作品ではなかなかお目にかかれないものだと思う。

「王」を名乗るキャラ3名による鼎談、そこでの思想のぶつかり合いの壮絶さは簡単に要約できるものでもないので、是非実際に観てもらいたいエピソードとなっている。
通常の常識、良識、一般的な当然として語られそうな、愛や正義や救済、そして王道という概念が完膚なきまでに木っ端微塵にされるさま。ゾクゾクした。固定観念をひっくり返される快感。私的至高の一品だった。

そんな訳で、私にとってこの一年は「虚淵に始まり虚淵に終わる」という年だった、という気がしているのだ。
来年以降のますますの御活躍、大いに期待してます。


今年はこの他に「輪るピングドラム」という超弩級異色作もあり、これまた語り甲斐のありすぎる一本。
こちらはいよいよ完結が迫っているので、それを見終えてからスッキリ総括できると良いなと思うのだった。

大丈夫。イクニ監督はきっと必ず見事なオチをつけるはず! 
信じてる。
これは、ウテナの薔薇を受け取った者としての絶大な信頼であります。


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人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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