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2012. 02. 08  
相変わらず夫の人はmixiアプリの記憶スケッチを描くのが日課。
昨夜もこういう絵を描いていたわけだ。


そういえばダダって怪獣(異星人?)は、ダダイズムって言葉からネーミングしたんだっけ、と思った途端に、気付いた。

私、この歳になるまで「ダダイズム」が何か、知らない!

……いやスミマセン、「てめえっそれでも美大出かよ」とか突っ込まないで頂きたい。いや突っ込んでも良いけど無視する。敢然と無視する。

ダダイズム。言葉は知ってる。
意味はまったく判らない。
ダダこねることじゃないよな。
ダザイオサムとも関係ないよな。

こういう時はさっさとググるに限る。
で、wikiを読んだ。

以下引用*****************
ダダイスム(仏: Dadaïsme)とは、1910年代半ばに起こった芸術思想・芸術運動のことである。単にダダとも。第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする。*****************引用終わり

んー。既存の常識の破壊や否定。
ん? それってSFじゃダメなの? センス・オブ・ワンダーの役割でもあるわな、それって。

wikiの説明文ではなんだかピンと来ないので、他にもリンクをたぐってみた。ヤフー知恵袋の質問と回答集は、対話形式なのでさらに判りやすく感じた。

が、構造的なことは把握できても、やはりまだ理解に至らない気がした。なにか、足りないのだ。概念として受け取れるための、大事な何かが欠けている。

この状態のままでは、私にとってダダイズムというのは、単なる情報でしかない。
知識として語るための、教養としての形が整わない。
つまり、自分のものにならない。そしてすぐ忘れてしまう。
情報なんぞ、そういう、泡のようにはかない、不確実なあやふやなものでしかない。
すぐに手に入る情報は、すぐに消えてしまうのだ。
かつて灘高の国語教師だった橋本武氏が語ったという
「すぐに役に立つことは、すぐに役に立た無くなります」
という言葉を思い出す。


そして、「ダダイズムは現代美術の源流」という一文があったことを思い出し、Googleを画像検索に切り替えてみた。
ズラズラと並ぶ画像の数々。
それらを一瞥して、一瞬で判った。あっという間に、私はダダイズムを理解した。
そこにあるのは、青春のころからずっと人生で慣れ親しんできた、ある種の統一されたイメージだった。

なるほど。ダダイズム。それは「コレ」だったんだな。なーんだ。私、昔からそれはよぉおおく知ってるじゃん。
たとえばそれは「ガロ」という漫画雑誌の周辺にあったり、中野ブロードウェイのあちこちにあったり、小さな画廊やイベントスペースや、うらぶれた飲み屋の壁のポスターなどに満ち溢れるほどあったもの。

えっ? 
じゃあけっきょく何なんですか? とか訊くんじゃないよ。言葉で説明して済むことなら、wikiとかその他で充分なんだから。
ダダイズムは、イメージなのよ。多分に右脳的な、感覚に依った概念なのよ。
だから、私は文章というシステマチックなツールで説明されても理解出来なかったのだ。
ビジュアルイメージで示されてやっと判る。あるいは、歌や音楽、舞踊、行動、そういったもので示されるもの。

こういうことに出くわすたび、言語とはなんと不自由な、制限された、信頼のおけないものであることかを思い知る。


ダダイズムは、おそらくは永遠のマイナーだ。
それは決して主流になることがない。一般性を獲得しない。大衆に受け入れられない。
当然、商業主義とは正反対の位置に居るしか無い。

ここで、ふと、ダダという怪獣のことに思いが戻る。
数あるウルトラ怪獣の中でも特に異彩を放つダダのデザイン。
子供心に、他のどの怪獣や怪人よりも、あの存在に恐怖を感じていたことを思い出す。

そしてさらに思った。
あのウルトラマン初期のデザインを担当した成田亨氏もまた、ダダイズムの人だったのではないのか、と。
同時に思い出したのは、成田氏が残した一篇の詩。鎮魂歌と題されて、モニュメントに彫りつけられていたという。
日本がバブルの狂騒にまみれた頃、ウルトラマンを利用したCMが頻繁にメディアに流れ始めた。おそらくは、そういう頃に書かれたであろう詩。
ウルトラマンはそういう存在ではないのだ、という成田氏の想いがこの詩には詰まっているように思う。


さて、資本主義が崩壊を始めた現代。行き過ぎた欲望の構造が盛大にツケを支払わされようとしている時代。
金、利益、価値、稼ぎ、獲得、そのための勝利。
誰も彼もがそれを追い求め、それが正義とされた意識が、いよいよ限界に瀕する時代。

新たなるダダイズムの到来は近いかも知れない。
それがどんな形で顕れるのかは見当もつかないけれど。
新時代を招き寄せるエネルギーの噴出に期待しようと思う。けど、あんまり醜悪なのは勘弁な。

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人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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