--. --. --  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012. 05. 09  
飛行機の中はとても乾燥する。フライトデータを見ると、機外の気温は氷点下ン十度。そのただなかを、轟々とエネルギーを燃やしまくって暖房し続けているのだから、カラッカラになるのも当然。とにかく、口が乾く。使い捨てマスクをしていたが、あまり効果が無い。

だから、まめまめしいドリンクのサービスはとてもありがたいのだった。ホットサンド一切とあられパックもくれる。あられ、というのがJALらしいか。

エコノミークラス症候群を防ぐために、なるべくせっせとトイレに立つ。
ふとトイレの脇を見ると、コーラのボトルの他に、ふんだんにお菓子類が用意されていた。どれもフリーで持って行って良いという。私があらゆるラムネ菓子の中でもっとも愛している「クッピーラムネ」があって和む。

マスクの他に、エアー首枕(座席にちゃんと代用の首抑えがあるので不要だったようだ)、アイマスク、耳栓、折りたたみスリッパなどを持参し、少しでも睡眠を確保しようと試みる。

が、大気の状態が悪いのか、やたらと揺れる。さすがに息子が怯える。

「ガタガタ言うんじゃない。新幹線だって揺れるっしょ」

だが、デリケートな息子は可哀想に、ほとんど眠れなかったようだ。
座席モニターにはふんだんに映画やゲームのサービスがあった。映画は、最近のアカデミー賞受賞作も含めてかなりの種類が選べる。サッチャーやアーティストを観ようとしたのだが、さすがに興奮と眠気のミックスで落ち着かず、10分くらいで停止。

数時間ほど経って、ミールサービス。かなりのボリューム。コンセプトは夜食と朝食の中間くらいか。


005.jpg

カットフルーツが美味しかった。
そういえば、カリフォルニアはオレンジなどの果実の産地として有名で、スーパーなどの至る所でカットフルーツがいっぱい売っており、安くて美味しいとか。乾燥した街なので水がわりでもあるらしい。


ベルト着用のサインが出て、サンフランシスコに着陸。窓際の席ではなかったので外を観ることは出来なかったが、なかなか良い天気。

機体に横付けされた通路から空港内へ。入国ロビーの入り口には星条旗が飾られており、いよいよアメリカだ! という感じ。

さて、入国手続きがかなりの難関だと思っていた。ずっと息子に付き添うつもりだったのだが、ひとりずつの応答手続きになる、と直前にきいたからだ。

「いいか息子よ。係の人が、なにやら英語でモニョモニョ訊いてくる。そしたら指を3本立てて『スリーデイズ サイトシーイング』とハッキリ言う。どうしても話が通じないようなら、この旅行パンフを見せるのだ! それで多分OKのはず」
「不安だよー、こわいよー」
「とって食いやしないから安心せい! それから、笑顔と、サンキューを忘れないこと。男性にはサー、女性にはミスをつけること。あとはソーリーとエクスキューズミーでたいていのことはなんとかなる!」

そこにハウマッチとソーエクスペンシブを付け足したい所だが、とりあえず税関では不要だろう。

手続きの列はなかなか進まない。
係員の女性が行列のロープを外して、手招きする。なんとなく「乗り継ぎの人はこっち来て」と言ってるような気がして移動。

幸い、息子とひっつくようにして同じカウンターで手続きしてもらえた。パスポート認証の他に、指紋と網膜パターンも撮影。なかなか厳重だ。
担当の男性はアジアンな顔立ちだったが日本語は最低限しか話せない様子。が、手際が実に良い。意図が通じてないことを察すると、すぐに言い換えたり、ゆっくり話したり、気を遣ってくれた。
おかげで、心配していた入国手続きは実にスムーズだった。

入国カウンターを抜けると、荷物受け取りエリアだ。回転寿司よろしく、スーツケースや大荷物などがぐるぐる回っているアレだ。が、手荷物以外は何も無い私たちはそこは華麗にスルー。何も預けて無かったから楽だね、と言いながら。

そこを抜けるとゲートロビーだ。旅行会社の説明では、そこでデルタ航空の人が案内のために待っているはず。

……居ない。
カウンターの女性に訊いてみるが、判然としない。いやいやそれは私どもは関知しません、てな感じの応答。
仕方ないので、電光掲示板を探す。行き先はロサンゼルス、飛行機はアメリカン航空。ロゴはAA。出立時間は19:50。この条件で絞り込んでめまぐるしく変わる表示をサーチ。どうやら55番ゲートに行けば良いらしい。

さー55へ行くよー、とカバンを抱えて移動を始めるが、まーこの空港、やっぱり広い。途中、あの独特の形状の、二個の車輪だけで動く立ち乗り車でスーッとすれ違う職員が居たりして、名称をド忘れした私は思わず開発コードネームで「ジンジャーだー!(正式にはセグウェイです)」と叫んでしまったり。
案内板はシンプルで判りやすく、空港の人も道を親切に教えてくれるが、55ゲートは遠かった。道に迷いこそしなかったが、移動だけで20分くらいかかった気がする。

結局、搭乗手続き開始まで、ほとんど時間的猶予は無かった。なんとかトイレに行けた程度。
トイレに行く前に息子に注意。
「もしかしたら日本のトイレとはいろいろ違うかもしれない。が、落ち着いてね。ドアが小さいかも知れないけど、あまり気にしないこと!」


手続きが始まり、ロス行きに乗り込む。なんと今度は窓際である。もう夜のはずなのに外はまだまだ明るい。後で知ったのだが、夏時間だったかららしい。

006.jpg


が、翼の真上なので視界はイマイチ。それでも黄昏時の離陸、なかなかの眺めが期待できそうだ。

機体が動き出した。窓から見える羽根が滑走時にブルブル震えるのを見て、壊れちゃうよぉと息子が心配する。ああやって、ユラユラ震えるからこそ安全なんだ、揺れる余裕があるから強いんだ、揺れる柳は折れないけれど硬くて太い木は風で折れたりするんだよ、と説明する。

そして離陸。たちまち眼下に沈む街並みと、海、そして夕暮れの太陽。実に美しかった。さようならサンフランシスコ、いつかゆっくり来れたら良いな、と手を振りながら。

驚いたことに、飛行中でもiPhoneはWiFiを拾った。が、フリーの表示なのに使えない。どうやらどこぞと契約しないとならないらしい。隣席ではブラックベリーやノートパソコンを悠々と使いこなして遊んでおり、ちょっと恨めしい。

サンフランシスコからロサンゼルスまで2時間ほどのフライト。適当に暇つぶしをしていたら、着陸態勢に入った。窓から外を見る。灯りがチラチラ見える。
そしてその灯りの群れがどんどん大きくなる。驚くほど大きく、広く、そして近くなる。なんだ、この広さ。この輝き。整然とした街並みを思わせる光の列が、どこまでも広がっていく。掛け値なしに、地平線の彼方まで。
ロスが大都市であることは知識では判っていた。
が、実際の規模を上空から眺めとして体感して、知識なんてものがどれだけ屁のようなものかを思い知る。圧倒的な輝き、そしてスケール。桁違いの何か。瞬時に何かを悟らせてくれる、体験。

そして飛行機は密集した市街地にそのまま着陸し始めた。大都市のまっただ中に大空港があるのだった。騒音その他を厭うて、遠く離れた不便な場所に空港を作らざるをえない日本とは違うのだな、と思った。

予定より30分ほど遅れて到着。もうかなり夜も遅い。日本から来たので、私たちの体内時間は午後3時くらいなのだが、さすがにもうクタクタだった。

とにかく、早くツアコン様と合流して、一刻も早くホテルに送り届けてもらいたい。かなり空腹でもあったが、ホテルでルームサービスも可能だろうし、チェックインさえしてしまえばなんとかなるだろう、と。

「飛行機降りてすぐ、って言ってたよね」

飛行機から直付けの狭い通路を抜けると、ゲートロビーらしきところに出た。搭乗を待つ人たちが大勢ソファなどに座っている広間。ツアコン様が居てくれるとしたらこのあたりのはずなのだが。

……居ない。
どこにも居ない。
いやまさか。流石にここに係の人が居てくれなくては、私たちは本当に困るのだ。ソファだらけの広間を抜けた先は、各ターミナルやバス停などに通じる細かく別れた通路になってしまう。広間じゅうをかけずり回ってみたが、それらしい人は居ない。一緒の飛行機に乗っていた日本人の団体さんに話しかけても、旅行会社が全然違うので関係ないらしい。

時間はどんどん深夜になっていく。荷物を抱え、息子の手を握り、さすがに油汗を流す私。ツアコンが居なかったら、どうやってホテルに行けばいいのか! 明日のディズニーランドはどうなるのか! 

大ピーンチ!!


関連記事
NEXT Entry
アナハイム行き・3
NEW Topics
初めてなのに懐かしい  Fate stay night
さらば上石神井
過ぎ行く2013
現実はドラマティックを狙わない
新生ライフ
アイウエオの歌
文は人なり
曲線美
風立ちぬ
ぜろせん!
Comment
ツアコンロスト
おお、わたしたちの新婚旅行もツアコンロストだったんですよ。
サンフランシスコ、シカゴと乗り継いで
よれよれになってたどりついた深夜の
オーランド空港に、ツアコンの姿はなく……
もう一組の新婚夫婦と四人で自力で
タクシーに乗ってホテルに行って
チェックイン。さいわいなことに
チケットは出発時にもらっていたので
そのままディズニーワールドで遊んで、二泊して、
現地ツアコンと連絡がとれたのは
オーランド出発の時でした(^_^;)。
Re: ツアコンロスト
MIKAさん>
バゲッジロストというのは知ってましたが、ツアコンをロストするとは……
って思いましたが、割りとよくある事なんですね(^◇^;)
英語がロクに判らないことが痛恨に思えた、これが唯一の事態でした。
それにしても、乗り継ぎ二回って苛酷ですね。私は西海岸だったからアッサリでしたが、いやはや本当にアメリカは広い。日本はプリチーなんだな、と思うのでした。
ツアコンロストなんて!
私はホテルに頼んだ迎えの車が来なくて困ったことはあったけど、ツアーでツアコンロストなんてことがあるんですね。ツアーだからとリラックスしてられないのね。

デルタからJALに変更になったのは、乗換のプレッシャーはあったとは言えラッキーな面もあったかも。デルタはよくわからないけれど、飛行機の中が日本だとちょっと楽です。食事も美味しいし。
Re: ツアコンロストなんて!
ゆうよさん>
ツアーといっても参加者は私達親子だけだったようです^^;
連休どまんなか、2日続きの平日。そのまた深夜出発というレアコースで、びっくりするほど安かったんですよ。
ある意味、ケチると碌なことは無いよ、という典型例かもしれません。
あと、続きはまた書きますが、これもやっぱり「作法」がイマイチ判ってないゆえの事態でもあったようです。

帰りはデルタ直行便でしたが、こちらもとても良いサービスでした。ショボイ英語でも問題無かったです。
Trackback

まとめtyaiました【アナハイム行き・2】

飛行機の中はとても乾燥する。フライトデータを見ると、機外の気温は氷点下ン十度。そのただなかを、轟々とエネルギーを燃やしまくって暖房し続けているのだから、カラッカ
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。