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2012. 06. 08  
ネット某所でこういうお言葉を見た。

「自分から引退する、と言った人はまた戻ってくる」

ニコニコ生放送という世界では、人気を博する「生主」という方が大勢おられるそうな。ネットタレント、ネットアイドル、ということなのかな。
で、「もう引退します」と自分で宣言して去って行った生主さんは、かなりの高確率で戻ってくる、と。
コミュニティを削除したり、ちょっとしたイベントのようなことをやったりして、涙涙のお別れだったとしても、半年くらい経ったらヒョコッとまた生放送を始めちゃったりなさる、ということなのだろうか。

ちょっと、くすっ。

それって、なにかに似ている。

そう、ネットゲーム、MMORPGの世界では良くあること。引退します、今までありがとう、さようならと宣言して、装備などの金品を分け与えたり、派手に引退式をやったりして、惜しまれつつ去ったプレイヤーが

「やっぱり戻ってきちゃった^^;」

と、手放したはずの金品を返すよう要求したり、新アカ新キャラだからと一から育成のし直しの援助を頼んできたり、そういった話は山ほどある。

キッチリ引退するのでなくても、やめるやめると全域チャットで大暴れとか。
ネトゲ内コミュニティでそれなりの責任や義務などを抱えて居る身で、「でももうそろそろリアルも忙しいし……」と引退を匂わせながら、コソコソと好き勝手な遊びをしていたり。
こういうのをひっくるめて「やめるやめる詐欺」などと呼ばれていたように記憶している。

こういうのはけっきょく根っこは一緒。かまってちゃん、の定型行動なのだ。
やめると言えばかまってもらえるし、惜しんでもらえるし、何かを配ったりすれば感謝もされる。
そういう華々しい反応が欲しくて「かまってちゃん」たちはやめるやめる詐欺を繰り返す。
どこにでもあるパターンなのだろう。


そういえば、芸能界でも、女性アイドルやタレントが派手に「引退」をぶちあげて、でも数年たったらやっぱり芸能界に戻ってきちゃう、そういう例はたくさんあったように思う。

「普通、に戻りたい」

いやいやいや、結局いったん芸能界という非日常極まる特別な世界の水を呑んでしまうと、普通の人間に戻り切る、なんてことはほぼ出来ないってことなんですな。

だからこそ、がん! と一徹、絶対に舞い戻る気配すら見せることのない山口百恵さんという人は伝説化して、半ば神格に近いイメージとして扱われているように思う。




芸能界と言えば、話変わってAKB48。総選挙は大層盛り上がったようで、経済効果も相変わらず膨大なのだろうと思う。
夫の人は、ももクロちゃんの魅力は認めてくれているのだが、AKBのそれは判らないらしい。
なんのかんのと説明を試みても、取り付く島もないというか、とにかく理解出来ないらしい。そもそも何百人も居る、という辺りでもう人外魔境的な障壁を感じるのかも。
なんのかんのと話した挙句、こんなことを言い出した。

「原節子ひとりでAKB150人分はいける!」

なんじゃそりゃ。
仮に原節子一人でAKB150人分の戦闘力、と主張しようとしたとして、その勝敗判定は、ジャッジが、誰が下せるのか。
原節子一人でAKB150人を薙ぎ倒せるか。
原節子一人でAKB150人分ヌケるのか。
原節子一人でAKB150人分の金を稼ぎ出せるのか。

おや? 「金」に換算してしまうと、勝負はついてしまいそうではないか?
AKBの凄いところは、実はこの「換算性」にあるのではないだろうか。美少女、アイドル、芸能人としての価値。魅力。愛され度。
そういうものが数値として判りやすいものにされ、それを競わせることによる興奮。数字のやり取り、奪い合い、ランキング。それらにファンが直接関わって共に戦うことが出来る、と感じさせる構造の妙。
まさに資本主義の究極のようでもある。ここまで極まった先には何があるのやら見当もつかない。

おそらくは、行き着いたら戻るしかないってことで、急激に昭和歌謡的な世界に回帰するのかもしれないけどね。

結局、原節子一人で150人分、というジャッジを下せるのは夫の人ただ独り。夫の人のためだけのそれは判断。他者がその価値観を共有は出来ないし、ましてや平成生まれのAKBファンには微塵も理解不能のイメージだろう。
でも実は、私にもなんとなく判るイメージではあったのだ。だって私は、「白痴」の原節子を観てるから。あの圧倒的な存在感、高貴で孤高でギラギラ光るオーラのような女王のカリスマ。150人分っつーか、プライスレス。数値化不能。あれこそが女王だ、抵抗は無駄だ。つーこと。


さて、AKBについての解説などを読んでいるとやはり

「あれ? これってなにかに似ている」

と感じた。

総選挙をすると常に上位に来る物凄く集客力のある個人も居れば、どうしても浮き上がれない個人も居る。
でもみんな併せて大きな大きな「AKB48」。
実は一人ひとりが所属事務所も異なるし、AKBとして一括管理なぞをされているというわけでもないし、一つのレコード会社と専属契約しているわけでもない。AKBという巨大なパック構造に、良質な存在もそうでもない存在も一包みになって、多くの利権構造がその周りに連なる。集金システムとしてとても安定する形。リスクヘッジがなされている。1人、大きな稼ぎ頭が居れば、その周りにイマイチ組がパックされていても「AKB」という安心の保証が産まれて、お金や期待を注ぎ込める、ということ。

これとソックリのことを池上彰先生に教わったよ!
リーマンブラザーズがなぜショックになったかってオハナシを! とても良質な株と、そうでもない株を混ぜこぜににしてパックにして、どれが安心でどれがリスキーなのかってのが判らなくなるような商品にして売りまくって、その結果シッチャカメッチャカになっていった、って。

クワバラクワバラ。恐ろしや。
AKB商法が破綻なんぞしないよう、衷心より願うものであります。まぁパック株の投資信託と違って、美少女一人一人がどういう子なのかをしっかり見極めた上で投票とかが出来るようなので、心配なんか無用かな。

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Comment
「原節子ひとりでAKB150人分はいける!」
居直りとは言え、ケッコー名言と思えるがw

戦後すぐの時代と現在の経済価値の比較は出来ませんが、まだアイドルやマドンナの存在が分裂・分散化してない神話の時代の方でつな。

最近、鎌倉在住の方から聞いたお話でつが、老人ホームお入りになるので、近所の皆様に最後にご挨拶に廻られたそうでつ。今まで近くに原節子さんが住んでるとしらなかったので皆さんビックリなされたそうでつ。もう九十歳前後のお歳かと…
Re: タイトルなし
まんもさん>
そういえばこの方も百恵さん同様、ズバッと引退なさって、それ以降いっさい表に出てくることがないという貫徹ぶりでした。いまだ訃報は聞きませんが、そういうことも伏せるよう手配なさっているかもしれません。

写真ではどうもあの凄みのある美が伝わらないんですよねぇ。まさに銀幕スターというか。
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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