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2012. 06. 28  
読書もはかが行かないようになってきて、たった一冊の本を物凄く時間をかけてダラダラ読んでいる。
正確には上下巻なのだけど。

「銃・病原菌・鉄」という本。

人類史を有史以来からなぞって、文明の発祥や差異について解き明かす書。
扱うデータが広範過ぎて、読むには歯ごたえがありすぎる。が、猛烈に面白い。有無を言わさぬ説得力に満ちている。
そして、人類文明ってものが何よりも環境に左右されてきたという事実が明確に浮き彫りにされる。
人種的差異だの宗教的差異だの、そんなもの吹けば飛ぶような木っ端に過ぎない、とまで思える。

なによりも大事、重要であるのは食い物。
食い物のためにこそ、文明は存在する。

生きること、存在することってのは、すなわち食うことなんだなぁ、と当たり前のようだけど、さらに深く判る本。

あと、食うことが一番の基本だとして、次に大事なのが、健康。
病原菌の猛威がどれほどの虐殺をやってのけたのか、この本を読むまで実感がなかった。
北米大陸、南米大陸、オーストラリア大陸。
この三つの大地にひしめいていた原住民の無慮95%が、侵略者の持ち込んだ病気で死んだ。
9%じゃないよ。
95%だよ!

あなたに100人の友人知人がが居たとして、そのうち5人しか生き残らない状況を想像してみて欲しい。他のみんなが、鉄砲や剣で殺されたのじゃなく、勇敢に戦って死んだのでもなく、ただ単に急に具合が悪くなってあっという間にバタバタ死んでいく、と。
いったい、どんな地獄絵図なのやら。

なぜにそこまで凶悪な病原菌がユーラシア大陸には在って、新大陸にはそれに対する抵抗力が無かったのか、ということも本書ではキッチリ解説されている。

今まで読んできたどんな歴史書よりも広範で、意外で、目からウロコがボロボロ落ちる本。視点の多様さと網羅された知識の量、壮大過ぎる考察とその実証。スケールの桁が違う。
あと2章で読了だが、読み終えるのが惜しい本。
でも、図書館の期限が来てしまうから読まないとならないのだわな。

そして、日本という国がやはりどれほど特異で奇妙な国であるのか、が反証的に浮き彫りになる書でもある気がする。
特に、日本語。
言語について割かれているページ数はけっこう多いのだが、その部分だけでも読んで損無し。
本当に、日本と日本語って、アメージングだ。

雨ばかりの今年の梅雨はなかなかウンザリだけど、オーストラリア大陸の信じられないほどの乾燥っぷり、その過酷さを知ると、湿潤のありがたさが身にしみる心地。水は生命の源よねぇ。

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Comment
白い悪魔
なるほど、そういうコトだと納得できちゃう。悪魔以外の何物でもない。
Re: 白い悪魔
> なるほど、そういうコトだと納得できちゃう。悪魔以外の何物でもない。
もちろん新大陸から西洋に持ち込まれた病原菌もあるけど、破壊力の桁が違ったみたい。
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プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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