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2008. 03. 25  
 息子と一緒にジブリ美術館へ。
 到着して、まずその建物としてのコンセプトの見事さに息を呑む。
 開館してもう何年も経つわけだが、壁を這って成長する植物の生育具合が丁度良い感じになってきているのか、大変に趣深い。さすがは園芸のプロだという宮崎吾郎氏のプロデュースである。屋上の緑に垣間見える、ラピュタのロボット兵のオブジェも遠目ながらも素晴らしい。

 だが、中に一歩入るだけで、外装なんてまだまだ序章に過ぎない、ってことが即、判ってしまうのだった。
 なんだ、この濃密な遊び空間は! 徹底的に細部までこだわってこだわってこだわりまくった、まさにオタクの凝り性が煮詰まって煮詰まって固形化したかのような、趣味性に満ちあふれた場所。もういちいち描写するなんてヤボはしない。予約制だし、入場料もけっこう高価だし、平日の朝一番から大入り満員状態の息苦しさもあるのだが、とにもかくにも声を大にして言いたい。

「アニメ好きなら死ぬまでに一度は来るべきである」

 日本におけるアニメ制作現場の創世記からずっとずっとアニメーションに関わり続けてきた、プロ中のプロ、世界に誇るマイスター達のその心血というものがいかなるものなのか、判る人には痛いほど判るはずである。「まさかこれほど凄いモノを観ることになろうとはーっ!」と小声でも叫ばずにはいられないほどの見事な展示の数々。

 特に、いにしえのアニメーション技術「ゾートロープ」と現代のハイテクを組み合わせ、しかもそれを立体造形物で作り出す、という展示には完全に魂を吸い取られてしまった。具体的には、目の前にある人形達がが瞬時にまるで生きているかのようにのびのびと動き出すという、奇跡か魔法としか思えないような様を観ることが出来るのである。この仕掛けを成立させるために費やされた労力、資金、技術、そしてなにより、この展示を構想し現実化させることの出来る、経験と知識の長大さ。あまりの並々ならぬ光景に「鬼じゃーっ、鬼の所行じゃ!」と呟くことに。いやもう本当にスゴイです。

 11時になり小腹もすいたあたりで、「混んでるし、早めにお昼にしちゃおうか」とカフェに向かうと、すでに満席。行列もかなりできており、カフェの食卓の回転の様子を見る限り、こりゃ待機1時間コースだな、と判断して、テイクアウトの軽食ですませることにする。
 メニューは、ドライカレーとホットドッグと、あとはアイスと飲み物。ランチになりそうなのは、カレーとドッグしか無いわけだが、これがまーお高い。お椀一杯程度の量のカレーが550円、単なるホットドッグが500円もする。
「こらまたドエライぼったくりだねぇ(´w`)」
 とがっかりしながらホットドッグを一口ぱくっと食べると……。

 旨い!
 美味いぞぉぉぉぉーーーーっ!
 そりゃぁもうミスター味っ子で味皇様が目をカッと見開いてこの世とあの世の境目にまで行っちゃうシーンのような、そんな衝撃。パンも、ケチャップも、ソーセージも、素材からこだわりまくって美味を追求した上でのモノだってのが一口で判っちゃう。こんな美味しいホットドッグ、生まれてこの方食べたこと無い。ええ、ええ、ぼったくりだなんて言ってごめんなさい。この味には500円の価値がある。見かけはホントにショボイのにねぇ。

 建物の敷地は小さいけれど、構造は大変に複雑で、しかも隅から隅まで一部の隙も無いまでに趣味とこだわり、そして「子供達」への気遣いが詰め込まれたステキ空間、ジブリ美術館。この濃密さは、ディズニーランドを超えている。小さな館内に配置されたスタッフの数の多さ、フォローの細かさもまた凄い。
 ローソンでしか予約出来ない、という煩雑なシステムに高慢さを感じてずっと敬遠していた場所だったけど、つくづくもっと早く来れば良かったと思う。次は夫を連れてこなくちゃ、なのだった。

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Comment
私も、最近になってやっと訪れました。予約というのも面倒ですが、4歳児を連れていくと決まった時間にしか入場できないというのが、かなりのプレッシャーでした。
あの建物はすごいですよね。外見はともかく、内装にあんなに厚みがあるとは思いませんでした。スタッフの方の配慮も行き届いていて、子どもも一人前として対応してくれるし、子どもの手が届くところにあるものは基本的に触ってもいいというのが、とても嬉しかったです。
子どもがネコバスに張り付いていたので、カフェ等には行けなかったので、もう一度行きたいと思っています。ホットドッグ食べなくっちゃね。
色々うわさは聞いていますが、面白そうな所ですね。それはさておき、お誕生日おめでとうございますv-11
うわ、絵文字間違ってます、ごめんなさいw
ゆうよさん>
あの予約による入場制限はネックですよね。
とはいえ、一足はいっただけで、「こりゃ制限無しではやってられん」と判ってしまったのでした。ゆうよさんの日記にも書かれてましたが、「3匹のくま」再現展示で、穀類の入った巨大ボウルを自由にいじって良い、というのには目を疑い、すぐに「この状態を維持するための余裕のために制限もやむなし」という結論に。ウチの息子が幼かったら、絶対にあのボウルから豆などをひっつかみ投げまくり、大きな匙から自分も食べようとしてそこいらを涎まみれにしたでしょう……「お化けスプーンに、お化けお皿ー♪」とパンダコパンダの科白を言いながら、ゆっくりと豆とスプーンを掻き回すだけで嬉しそうな息子を見て、嗚呼なんて立派な18歳に育ってくれた事よ、としみじみと(*´д`*)(とことんフツーじゃないw)
まぁつまり、幼子というのは障害の有無にかかわらず、基本的に暴れん坊。その暴れん坊に心ゆくまで楽しんでもらいたい、というコンセプトが細部にまで見えました。トイレ周りのゆとりなども滅多に無い規模でしたね。
ホットドッグも良いし、もう少しだけお嬢さんが大きくなられたら、図書閲覧室もじっくり楽しめそうだと思います。

Mizuneさん>
面白いし、なんかもうホントに凄い場所です。ある意味では、息苦しさ、ウザさを感じる人もいるかもしれません。ディズニーランドもそうなのですが、オタクのこだわり言語はオタクにしか通じない部分があるのでw
誕生祝い、ありがとうございます! いやーこの絵文字も、最近の肥満っぷりと白髪の増えっぷりには似つかわしいモノです(〃 ̄ー ̄〃)
ジブリ美術館、大好きですw
土星座のアニメーションもそれぞれ質が高くて何度いっても楽しめますよねー!

制作室の小さくなった鉛筆とか、絵コンテの数々とか見ていたら霧がありません。
トイレにかかっている絵がそれぞれ違うのもたのしい! 
Urannちゃん>
私たちが行ったときの土星座の映画は「水ぐももんもん」でした。ちょっと地味目だったかな。息子はトトロの新作をどうしても観たいらしいので、5月20日以降にまた行くことになると思います。
ぬぅ、トイレの絵までは未チェックでした。次回はトイレ巡回もしなくちゃ。
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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