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2008. 05. 01  
 最近、TVのある部屋に引っ越したので、視聴機会が増えた。
 夫の人が「お宝鑑定団」が大好きで、日曜午後の再放送を、なぜか自室ではなくて私の寝床の裏の方のTVで見たがる。
 なんとなく付き合って見ていたら、たまに価格をドンぴしゃで当てたりもできたりして、なかなかに楽しい。ゲーム攻略感覚で骨董をしげしげと観察するようになってしまった。

 そのうち、猛烈に「ホンモノ」が見たくなってきたので、夫の人と上野の博物館に出向いたのだった。
 東京暮らしも長いのに、上野の博物館には行ったことが無い。動物園なら何度も来てるんだけど……ハイ、ご存じの方にはもうお判りですね。

「ど、どっから見たら良いんじゃーいΣ(゜д゜lll)!!」

 上野の博物は想像を絶するボリュームだったのだった。
 
 そもそも、博物館と、科学博物館は別だし。
 博物館だって、テーマ毎に何棟もあるし。
「と、とりあえず、骨董がありそうなところから……」
 ってんで、東洋館から攻めることに。
 いやー、この建物だけでももの凄い物量なんだなぁ。ガンダーラ様式仏像から始まって、紀元前から清朝陶磁器までまで、そこはもう「博物」ってからにはアレヤコレヤの怒濤のごとし。
 困ったことに、私はこういうところに来てしまうと、一つ一つをじーっくり見てしまって「抜く」という事が出来ないので(抜いて眺めはじめたら、なんのためにここに来たの? ってくらい何も得られないのが判っているので)疲労困憊する。
 でもとても面白いので、小休止を挟みながら頑張る。
 陶磁器のあたりで、特に心に残る壺に出会った。
 深く艶々とした濃紺。中央部は白抜きになっており、ピンク主体で桃が描かれている。
 よく見ると、ピンクのコウモリも飛んでおり、根方からは怪しげなフォルムの霊芝が生えている。
 コウモリは中国では福をもたらす目出度いものらしい。霊芝と桃も、長寿繁栄に繋がる生命力の象徴。
 とかなんとか解説を読むより先に、その壺から飛び込んでくるイメージってのは、もう端的に
「エロース」
 以外の何ものでも無いのだった。
 ぷっくりとまろやかな形状。どこまでも深い紺。なめらかな筆致の桃の実の色香、贅沢にかけられた釉薬の塗れたようなつややかさ。
 夫の人と二人で「この壺エロいよねぇ」「あ、やっぱりそう思う?」「まさにエッチだね」「いいねぇ」「色っぽいねぇ」と萌えまくる。
 まさか骨董が色気を出すとは思っていなかった。このインパクトは、陶器ならではのものだと思う。平面の絵画では出来なかろう。
 帰りに土産コーナーで、その壺の絵はがきを発見したのだが、写真に撮られたその壺のなんと魅力の減じられていることか。艶も足りず、色も褪せている。なにより存在感が無い。
「やっぱ現物だよ! 3次元だよ! ライブでないとこの魅力は味わえないわよ!!」

 後ろ髪を引かれる思いで東洋館を後にし、本館をちょっとだけ見て、さすがに足腰と眼がガタガタになったので帰宅する。3時間近くも見まくっていたことになるわけで、運動不足の豚婆にはハードであった。だが至福の3時間でもあった。上野の博物のこれでも10分の1も見ていないようなので、リベンジを固く決意する。

 博物巡りってのは、老後の楽しみとして大変に良いのではなかろうか。
 若い頃には、こういうものの魅力はさっぱり理解できなかったのだけど、いろいろ知識を蓄えた上で眺めると、あらゆるものの味わいの深さが違う。
 それにいたるところに「博物」の展示ってあるしね。死ぬまで楽しめるんじゃないかなぁ(´ー`)



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Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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