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2008. 09. 09  
秋でなくても読むけどさ。

田中ロミオ著「AURA~魔竜院光牙最後の闘い~」
「人類は衰退しました」のロミオちゃまの最新刊。これ1冊で読み切り完結型のラブコメらしい。
学園ラブコメ? しかもこの厨二病が炸裂したタイトルはいったい?
あにはからんや、冒頭からして美貌剣士とガチムチ騎士が必殺技を叫びながら決闘などしておじゃる。世に掃いて捨てるほどあるいわゆる1つの邪気眼ラノベかそうなのかっ?(なお、「もしもコンピューターが邪気眼風になったら」は良スレです)
と、思わせておいて、あっというまに容赦のない大外刈りののち地獄車でゴロゴロ転がされ続けたあげく、見事な絞め落としにて極楽昇天に至り、ゴフッと活を入れられて着地させてもらうという、爽快この上ない小説。
この人は巧い。本当に巧い。
邪気眼な子供達と、かつて邪気眼だった大人達へ、これはギフトだと思う。

え、私ですか。45歳になっても邪気眼がかってますが何か?(・∀・)
「現世(うつしよ)は夢、夜の夢こそまこと~♪」でございますよ。



リリー・フランキー著「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」

「リリーさんって、サウスパークでなげやりなテレフォン人生相談やってたイエス・キリストの吹き替えやってた人だっけ?」 以外の知識は無かったのだけど、この本はたいへんに名著だと思った。すでに3回も映像化されてるってハンパじゃない人気も読んでみてうなずける。母1人子1人の、純粋すぎる愛情の物語、万人が泣けるオハナシだろう。こういうのを読むと、名文というのは簡潔でわかりやすいものなのだとあらためて思い知る。

ただ私は「万人」からはじけ飛んでる遙か辺境の住人なので、やっぱり別の見方もしちゃうわけだ。
甚だ失礼ながら、母1人子1人の環境で、母が息子を溺愛しすぎるとどういうふうに育ってしまうか、というサンプルのように感じた。なにより驚いたのは、著者が私と同じ年の生まれで、同じ頃に上京して、それでいてあまりに人生の感じ方が違っていたことである。この人が東京で感じたこの空虚さ、やることもやりたいことも見つからないまま、ただ転落していくさま、退屈で無気力で劣等感ばかりが募るさま。これはいったいなんとしたこと? なにがそんなにつまんないのだ? オカンと離れて暮らしていたから? マジそれだけで?

刺激的で、やみくもな希望にあふれ、貧乏も苦にならないやりがいに満ち、パワフルに絶望もしつつそれでも退屈などとは全くの無縁でやってきた、親元に戻りたいなどと微塵も思わなかった、私の東京生活とのこの違いはいったい?

「ああそうか。この人は、オタクじゃなかったんだ」
あの時代、あの青春の日々、オタクであるということがどれほどエキサイティングだったか。アトムの放映と共に産まれ、ヤマトとガンダムのブームに出会い、宮崎アニメに背中を押され、同じ世代のオタク達が次々と華々しい活躍を始めていったあの熱さ。迫害があった。非難があった。罵倒と蔑みが世間と身内から容赦無く振ってきた。それでも信念が揺らぐことは無かった。「間違ってるのはアンタラだ」と。
自分の価値など信じれずとも、自分が愛した作品の価値は信じることが出来たのだ。
疑う余地も無い、それは絶対的なものだった。私の人生が幸せだったのは、まさにオタクだったからなのだ。

それにしてもリリーさんの御母堂の偉大さというのはやはり破格だ。こういう方は、仮に心優しい息子に恵まれることがなかったとしても、やはり思いっきりに人生を楽しまれたのではないだろうか。私の母はこういう人ではなかった。口先では綺麗事を言ってても、肝心なところで「あんたなんかいなけりゃ良かったのに」「せめて男なら良かったのに」「私の思い通りの存在でいてくれるなら良いけどね」ということを、ボロンボロンと漏らしちゃぁ思い知らせてくれる人だった。そして私もまたリリーさんの御母堂のような母ではなかった。
私はやっぱり、すこーし、いやかなり、羨ましくて妬ましいのかも知れない。



小泉吉宏著「大掴源氏物語 まろ、ん?」 

「ブッダとシッタカブッダ」の小泉さんが情緒たっぷりかつ明快にほどいていく、判りやすく愛らしい源氏物語。なんとなく難しそうで手を出しかねている方、これを手がかりに源氏の世界に触れてみませんか。「あさきゆめみし」のアニメ放映も始まるようだし。


水嶋ヒロの源氏物語映像化ってどうかなぁ。
もちろん光君(ひかるきみ)がヒロ君ね。でもって、父クリソツって設定の冷泉帝が松本潤とか。ダメでつか?w

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>ロミオちゃま
小森のおばちゃまか~い
    ☆   | ̄ ̄|
 `∧_∧ \  _|__L
 ( @∀@) ∪∪ ('ハ` )
 (〈∞〉ニ〇〇ニ〈∬〉)
      チーン
>邪気眼な子供達と、かつて邪気眼だった大人達へ、これはギフトだと思う。

同じようなことを感じていただけたようで何よりです。
さあ<ワイヤレス・ラン>で感想を送信するのです、ビビビビ。
夫の人>
黄門ちゃまとか、御坊茶魔とか。
いやそれは関係なくて、本田透氏が本田きゅん♪ なのだからしてやっぱりここは萌えキャラとしてなにかしら可愛らしい呼び方を、と。

ネゴ君あるいはキョウちゃん>
キョウちゃんに教えてもらわなかったら、こんなに良い作家さんの存在は知らずにいたと思います。感謝感謝。
>>さあ<ワイヤレス・ラン>で感想を送信するのです、ビビビビ。

あいあい、ビビビ。
……届いてるんかいな^^;
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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