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2009. 05. 23  
ヒロ君がCMしてるVieraの新機種P-07Aのサイトのあまりの美しさに脳髄が脳汁でほどよく茹で上がった私は、夫の人を引きずって駅前のドコモショップへ向かったのだった。

だが、そこで実際にP-07Aのモックを手にとってためつすがめつしてみたのだが……。
いかんせん、どうにも気に入らないのである。
どこが? と問われると微妙な答えしか出来ないのだが、とにかく手に持った時のしっくり感が無いのである。デザインはどこまでも凡庸。蓋が縦にも横にも開き、その都度キー配列が替わるギミックは面白いとは思ったのだが、構造が安っぽいのか、操作がし辛く、ちょっとした衝撃であっさり壊れそうな脆さがある。液晶も大きくない。色も白と黒とピンクしかない。白は汚れやすいし、黒はカバンの中なので見つけにくい、ピンクは元々好きではないし……(私は、血薔薇のごとき真紅を理想とする)。
どうにも、私の内なるミューズ的なものがおむずかりなのである。「こんなものに6万円も払っていいのか?」と。
「だってアンタの目的はこっちだろう?」と、モックの横に並んでいるヒロ君のドアップパンフを夫の人がツンツン突くのだが、確かに、ただそれのみのためにここまで来たのは確かなのだが、どうしても一線を踏み越える気がしないのである。それほど機種として魅力に欠ける。
「ドコモなら、もともとこっちが欲しかったんだよなぁ」とAQUOSを手に取る。大きい画面、横にスライドさせると、テンキーではなくキーボードが出現する意外性。丸みを帯びて手に馴染むフォルム。最低、これくらいの美的満足が高価な買い物には欲しい。

結局、うーんうーんと煩悶した挙げ句、私は購入を保留にした。
ヒロ君がどれほど美しかろうと、ブツがしょーもなさすぎる。

かなりテンパってしまった私は、フラフラと線路を挟んだ向かい側のソフトバンクショップに足を伸ばしてしまった。
実は、以前から超欲しかったiPhoneが、5月いっぱいまで機種無料キャンペーンをやっているのである。
「iPhoneは……一度でも触ったら終わり……そこで終わり……」とずっと念仏のように唱えてきたのだが、もう我慢が出来なかった。

モックしか飾ってないドコモショップと違って、ソフトバンクでは実際に稼動するiPhoneを触らせてくれるのだ。くそっ。ツボを突くのが巧いじゃないかソフバン!
手に取った瞬間、予感が的中したことを悟る。なんだ、この心地よさは! 丸みといい、なめらかさといい、一切の余分を排除した洗練の極みのコンセプトが瞬時に伝わってくるのである。
そして驚異のタッチパネルの操作感。
初めてiPhoneの記事を雑誌で見た瞬間に「きっと、こんな感じに違いない!」と夢想した感触が、そのままそこにあったのだ。
ああっ、ミスタージョブズ! 貴方の設計思想が、ダイレクトに伝わってきますよ! もっとクールに! もっとスマートに! もっと未来的に! 
誰にも追いつけぬ独創を!

我が家に初めてパソコンがやって来た日を思い出す。
それはアップルのMacintosh・LC-475であった。
それまで無理矢理の裏技でDOS化したワープロでパソコン通信をやっていた私にとって、それは驚異のマシンだった。
DOSコマンドというモノをまったく理解も使いこなしも出来なかった私にとって、コンピュータはどこまでもインケンな、イジワルな、傲岸無比で尊大なシロモノだった。「やだなぁ、気安く僕に触れるなよ。最低でもこれくらいは自分で学習してくれなくっちゃ。なに? こんなことも理解してないで僕を使いたいとか言ってるの? 馬鹿なの死ぬの?」てな、鼻持ちならない思い上がりの塊。

だがしかし、Macintoshというマシンは、私のパソコンに対する意識を底からひっくり返す設計思想で出来ていた。
直感で操作可能なGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)によるOSである。
その思想は「3才児から100才まで」と銘打たれたモノだった。
一言で言うなら「親切(フレンドリー)」。
パソコンは、万人のためのものであるべきだ。そのために必要とされるシステムはどういうものか。それが大前提となっていることが、PCを立ち上げて即判るようになっていた。MS-DOSが教則本を買って自学自習することが前提とされている時代に、電源を入れて画面をいじってさえいれば、基本操作が子供にも理解できる形で提供されていたのである。何という先進。何という未来性。DOSマシンがどれほど野暮ったい、脳みそカッチカチの視野狭窄野郎に見えたことか。
あえて情緒的な言い方をするならば、Macintoshには愛が満ちていたのである。真にユーザーのことを思いやった上での設計だと感じられたのである。

あの日の感動と同じものがiPhoneにあった。いや、さらにタイトに洗練されていた。「いかがですか奥様。お判りですね、奥様。さすがです奥様! ですが、私どものサービスはまだまだこんなものではございませんよ?」と耳元で甘くねっとり囁かれたかのごとく、私は籠絡された。もうすっかりおチャクラ全開脳内官能お花畑である。
「これ、ケータイじゃないよ。アップルの、マシンだよ」そうつぶやく夫の人を振り返り、私は宣言した。

「勝負になりまへん。水嶋ヒロ、破れたり」

ごめんねヒロ君。君はまったく悪くないんだ。これは極私論的バトルに過ぎないのよ。水嶋ヒロという若者が見せるたぐいまれな美貌がもたらす快楽か、スティーブ・ジョブズという稀代の天才が示す思想がもたらす快楽か、どっちが私にとって上なのか。スマヌ。君の美貌の価値は動かしがたいものではあるが、いかんせんジョブズの才は強大すぎる。

だが、購入手続きのための説明を聞いてる最中に問題が発生した。
店員の、料金体系の説明に、私がブチ切れてしまったのである。
いかに現状がお得か、これまで高価だった料金がどれほど削減されたか、月額がたったのこれだけに抑えられる、と得々と説明し、私に「じゃ、買うわ」と言わせ、商品を手提げ袋と共に用意させた時点でこう付け加えたのだ。
「ですが、実はiPhoneご契約に限りまして、以下の料金も必須で発生してしまうんです」

それを先に言え。
月額の説明をしているときに言え。月額さらに1500円以上の上乗せではないか。それを「買う」と決断させた後に付け加えるとは何という悪辣。
ぶちキレを称して瞬間湯沸かし器、という表現があるが、そのときの私は逆に瞬間冷凍機であった。それまで脳内が初夏の花畑のようなゴキゲン温度だった自分の声がたちまちブリザード級に冷え込んだのを他人事のように聞いているもう1人のア・タ・シ♪

「そういう流れで料金の説明をしろ、という指導でも受けてるわけ?」
「いえそうではございません」

0.3秒でばれるウソつくな。もとい、哀れな店員にそんなウソをつかせるな。ソフトバンクよ、私はこういう、店舗と顧客の間に生まれるべき信頼をぶち壊すような商売のやり方は大嫌いだ。安くなった、安くなった、といくら声高に喧伝しようが、実際の支払いは結局たいして下がってないではないか。こんな詭弁に騙されるのは朝三暮四のサルのみぞ。あまり世間をなめるでないわ。席を蹴立てて私はショップを出た。ああっ許してミスタージョブズ。貴方の設計思想を愛しているけど、日本の代理店の恥知らずなやり口が貴方の名誉を汚しているわっ! なんて気の毒な!

だがもっとはるかに誰よりも可哀想なのは、手続きに必要だからと言って引きずり回された上、喫茶店でエスプレッソまで奢らされた夫の人であろう。ご馳走様。美味しかった。(-人-;)(;-人-)


夜、「Mr.BRAIN」の初回鑑賞。
話はつまらなくはなかったけど、ありとあらゆるカットがわざとらしくウソくさく感じられ、感情移入できないまま消耗して終わった。ヒロ君が出てないなら観ることはないだろう。
ヒロ君は史上最悪にカッコ悪い役。だがなぜかそれがかえって良い感じだ。ビビリ症でへっぴり腰でおっちょこちょいなイビラレキャラ。けっこう素に近いのかもしれない。Sランク執事の理人には、棒を飲んだみたいな無理が感じられちゃったもんなぁ。今回はリラックスが見える。良い結果につながりますように。
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No title
iPhoneいいなぁ、あれでdocomoが出せばなぁ
新型ではコンパスつくらしい

dosマシンは初めてパソコン買った時に月刊アスキーを見まくって覚えましたよw

MrBrainはセットが懲りすぎててちと引いてしまった
No title
あ、失礼 よく読みなおしてみたら買われなかったもよう^^;;
No title
豆知識:ちゃんと稼動する見本のことを「ホットモック」といいます。

それはともかく。
GUIの元祖である「Alto」(正確にはSmallTalk)を開発した「アラン・ケイ」という人が構想したのが、まさにおっしゃるとおりの「大人でも子供でも直感的に使うことのできるツールとしてのコンピューター」であり、これを称して「パーソナルコンピューター」と言ったのが、「パソコン」の語源とされています。
彼の著書「アラン・ケイ」は、そこらへんのこと(コンピューターが、いかにユーザーフレンドリーであるべきか)について熱く語られている一冊です。古い本ですが、大きい図書館ならあるかもしれないのでぜひ読んでみてください。でもちょっと専門用語が混じるので難しいかもですが(^^;。

ちなみに、「iPhoneのみの追加料金」は当初6000円以上もかかっていたりします。しかも「携帯メール」の送受信が事実上できないなどの難点もあったりするので、メインで使うには厳しいですね。
シャープがフルタッチケータイのいいのを出してますが・・・、私の使ってる931SHはけっこうな厚みがあったりします(^^;。新しい933SHは薄そうかな。折りたたみのフルタッチというのが微妙ですが。
Re: No title
Yamaさん>
うん、そうなの、けっきょく何も買わなかったの^^;
頭を冷やして仕切直し、ってところですね。
DOSマシンは苦労に苦労を重ねてスキルを上げた方達のプライドも強くて、勉強をいとうとますます非難される、って構図もありましたしねぇ……クソ偉そうな御仁が多かったのもちょいトラウマ(・ω・)

えぇミスブレ、やたら金かかってましたね。もったいない。そんなセットに見合う内容とは思えませんでした。映画に流用するらしいからあまり損にもならないのでしょうけど、色々と間違っている気がします。

新城君>
アラン・ケイ、さっそく図書館に予約しました。最近はネットで検索と予約が可能になったので、信じられないほど便利です。

なんかね、最初は、月額が込み込みで2000円~3000円くらいになるって言ってたんですよ。
で、変なこと言うわけです。機種は無料だけど、機種代を2年分割相当で払ってもらう、って言うわけです。無料じゃないじゃん、って言うと、その代わり月額からその分をソフバンが負担するので引くって言う。なに無意味な計算式追加をしてるんだと。
もし機種無料キャンペーンが終われば、月額2~3000円の料金にマシン月賦が追加され、さらにiPhone必須の追加料金コース上乗せで、けっきょく6000円近くなる計算。
思い出したらあらためてムカついてきたw
もうどうでもいいから型遅れの0円機種にしておこうかしらん(`_´)
No title
今の料金体系って多分基本料が半額くらいになってるから機種代込みだと以前とかわらないようになってるみたい
No title
ケータイじゃなく、通信機能付きモバイルマシンを買いましょう! ささ、ノロくて色々難儀するウィルコムのウインドウズモバイルの世界へようこそ。(ぜんぜん勧めてませんw
Re: No title
Yamaさん>
キッツイですわー(´д`)
7月に新型発表だからこその今月いっぱい無料キャンペーンなのはわかってますが、けっきょく贅沢品でしかないので、他の0円ケータイにしちゃうかも。

svetlanaさん>
ウィルコムは^^;
えっとごめんなさい。けっきょく高くついちゃうってのと、sveさんの苦労話とか読んでますから、やっぱ、ヤダw
No title
私は機能の説明はそこそこに
「手に持った感じ」で選びましt

あまりにペラいやつとか、ケツに入れてると折れそうだし(=w=)
Re: No title
鈴木さん>
機能は重要だとは思うんですが、私も手に持った時の感じは大事だと思いますね。
ヒロVieraはいろんな意味でちょっとね^^; 角ばったのは苦手なんです。

AUの夏モデルで、電子ブック閲覧に特化したビブリオというタイプが発表されたそうで、かなりピクピクです。

ん~……でもなぁ……

最終的には、iPhoneか0円にしそう。
私はケータイなんて実は欲しくないのかも知れません。緊急連絡用に必要だろう、と感じるだけで。
iPhoneが欲しい、というのはほとんどが新しいオモチャが欲しい! って感覚でしかないことも自覚してますしねぇ(´д`)
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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