--. --. --  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009. 08. 25  
ローマ人の物語、ユリウス・カエサル伝、ようやく読了。

カエサルよりも、シーザーと書いた方が日本では通りがはるかに良いかも知れない。だが、ここはやはりローマ字読みのカエサルであるべきだと私は思う。

この歳になるまでまともに世界史と向き合ってこなかった私にとって、カエサル(シーザー)と言えば、エジプトの女王クレオパトラとケシカラヌ関係になり、なんだかんだで信頼していた人物たちに襲撃され、「ブルータス、お前もか」と言い残して死んだオッサン、という印象以上のものは何も無かったのであった。なにもかも、子供の頃にTVで観たこのアニメ映画のせいだな、ウン。
まだ、男女がナニをどうするのだかもまったく知らない小学生にとって、このアニメはワケ判らないながらも言うに言われぬ妙な気分になるシーン続出の、それはそれはエロティックなものだった。「マンガだから大丈夫だろう」とでも思っていたのか、一緒に茶の間で観ていた親が内心どれだけ焦っていたかを想像するとちょっと笑えるが。

だが、実際のユリウス・カエサルは、オッサンなどと気軽に呼びかけるなど恐れおおいにもほどがある、天才の中の天才、人間を超えた男なのであった。
政治家として超絶。
指揮官として至高。
文筆家として一流。
特に最後の文筆家として一流、というのは、カエサル直筆の「ガリア戦記」「内乱記」、この二つの戦況報告書が、死後2000年以上を経ても文庫として延々と読み継がれ続けている、という事実だけで説明は十分と思われる。
実は戦記以外にも、劇作やコラムや多数の書簡(ラブレター含む)など、大量の著作はあったらしいのだが、後継者が「神君カエサルにふさわしからぬ」として、葬り去ってしまったらしい。なにすんじゃアウグストゥスのボケ。でも、君も萌えキャラw

長身痩躯、真の貴族の光輝に満ち、常にへこたれず弱音を吐かず、誰とも親しくつきあい、落とした女は数知れず、行動は常に電光石火。2倍、3倍、数倍の戦力差のある敵を幾度も打ち破る。戦場をすみずみ駆け回り、戦況把握から前線兵士の叱咤激励、兵糧調達から新兵教練、新兵器の考案、なんでもかんでもやったらしい。総司令官だけに許された真紅の大マントのゆくところ、「インペラトール! インペラトール!」の歓声が大地を揺るがしたことだろう。

真紅のマントは戦場で大変に目立つ。格好の的になってしまう。だがカエサルは危険回避よりも自分の姿を将兵に示すことで上がる士気の方がはるかに重要と考えていたのだろう。今まさに崩れようとしている戦線の一角に、砂塵を巻き立てて迫る紅きカエサルと、彼が率いる援軍の地鳴り。ローマ兵にとってはまさに「これで勝つる!」の瞬間だったろう。
ああ……カエサル、かっこよすなぁ(´ー`)
政治でも軍事でも文化活動でも辣腕を振るった、という意味では、やはり私の大好きな、魏の曹操と大変に似ているかも知れない。文句なし、理想の男性像とはまさにこれ、というところであった。
一段落ついたら、ガリア戦記もちゃんと読まなくっちゃ!

カエサルと同時代の政治家にして文化人、として、キケロという人物がいる。
塩野さんのユリウス・カエサル伝において、キケロはとても重要な存在として描かれる。
というより、はっきりいって、これほど有能でありながらこれほど可笑しい人物もそうはいないのではなかろうか、という名脇役としての存在である。
「キケロwちょwおまwいいかげんにしろw」もう、キケロの記述が出るだけで爆笑がこみ上げてくるほどだった。カエサルがどこまでも人間を超えた男、超人であったのと対照的で、どこまでも人間的、良い意味でも悪い意味でもべったりと人間らしさの具現であったキケロ。
ガリア戦記を読んだら、キケロ著作も手をださないとならないかな。

そして、カエサル暗殺の後、カエサルの遺言状にて後継者と指名されていたのは、まったくの無名の弱冠18歳の少年、オクタヴィアヌス。
「誰だそれ?」「知らんぞそれ?」「なんでなんでなんで?」
全ローマが???だったであったらしいこの少年は、男児に恵まれなかったカエサル(クレオパトラがカエサリオンを産んではいたが、カエサルはこの親子はノーカン扱いしたようだ、他国の女王の跡継ぎだもんね)の姉の孫。
カエサルと共にあった時間はほんの僅かであったろうに、超人カエサルの炯眼は、この少年に潜む偉大な才能を見事に看破していたらしく、オクタヴィアヌスもまた見事にその信頼に応え、カエサル亡き後のローマの諸問題をじっくりと解決し、ついにローマ帝国初代皇帝に即位し、アウグストゥスの名を得るのだった。
オクタヴィアヌスは病弱であり(でも74歳まで生きた、当時としては天寿だったろう)、カエサルとは違って武の才は無かった。だがカエサルが持たなかったクールで繊細なセンスを持っていたようだ。その才は政治面で存分に活かされていったらしい。
細い鼻梁、長く細い首のアウグストゥスの横顔を合わせてイメージするに、当時そんなものは無かったろうが、銀縁メガネが誰より似合う「眼鏡男子」だったのだろうと妄想するのだった(*´д`*)ハァハァ


で、ローマが帝国となってほどなく、エルサレムにキリストが産まれる、というわけなのね。
カエサル時代はローマ史の白眉というあたりなんだろうけど、まだまだ目はまったく離せませんな!(゚∀゚)


******************

「ドロップ」スペシャルエディションDVDが届いたので夫婦で観る。
別にイケメン属性でもなんでもない、単なる映像好きの夫の人も大変気に入ってくれたようで嬉しい。
本当に良い映画である、と再確認したのだった。
10月の月9ドラマにヒロ君が出るらしいけど、それは嬉しいことなんだけど、やっぱり実はかなり心配。夏をBECK撮影のハードスケジュールで費やして、これじゃまったく休みなんか無いってことなんじゃなかろうか。奥さんの絢香ちゃんも病気が重くなってるらしいし、おばちゃんはハラハラです('A`)



関連記事
NEXT Entry
アーサー帝戦記
NEW Topics
初めてなのに懐かしい  Fate stay night
さらば上石神井
過ぎ行く2013
現実はドラマティックを狙わない
新生ライフ
アイウエオの歌
文は人なり
曲線美
風立ちぬ
ぜろせん!
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ
ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。