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2010. 02. 07  
本田透 著 「アーサー帝戦記II 最後の魔術師(マーリン)」が、あまりにあまりに私のハートキャッチ&ど真ん中&ど貫通だったので思いのたけを綴っておくのだった。

今まで読んで来た本田きゅん♪ の小説の中で、何より一番好きだ!
正直、ほぼ怪物的な存在である少年王・アーサーの重いさだめを描いた1巻はなかなかにダークで容赦も無く、なにより実際性が希薄な感じがしてやや受け入れがたかったのだが。

この2巻は、アーサー王を支え養育してきた老魔術師(でも見かけは若い)マーリンの思想と動機と果てない想いの起源を、遥か遠いアレキサンドリアの過去からたどることから始まる。
アレキサンドリアには人類世界の叡智を結集した図書館と、教育機関があった。
そのすべてを統率していた、比類無き天才美女・ヒュパティア。
彼女の元で滅びかけたドルイド文化の後継者としての教育を受ける少年(後のマーリン)との出会い。
だが待ち受けるのは惨劇。ヒュパティアについてはWiki参照。 なお、MMORPGとかファンタジー好きならヒュパティア考案とされる「アストロラーベ」というアイテム名にちこっと反応するかもだw

そして、アーサー王伝説内ではマーリンの恋人とも描かれる女性ドルイド・ニュミエと、アーサー王伝説序盤屈指の悲劇キャラ・ベイリン、この二人の交流が実に良いのだ。

アーサー帝戦記においては、ニュミエはサクソン兵への復讐のために甲冑に身を固めた冷血の戦乙女として。
ベイリンは、サクソン兵の虐殺によって人生を破壊された後、破滅と殺戮の快楽に生きてきた野盗の頭として登場する。
諍い合い、殺し合うまでの険悪だった関係から、ほんの僅かなきっかけで何かが通い合う。
だがその直後には、容赦無い決戦が待っていた。
必勝を期して軍師マーリンが配置した布陣は如何なる結果をもたらすのか……!
生きて地獄を見、絶望しつつもなお諦めず生きてきた三者三様の凛然たる交錯はとにかく美しい。
本田氏独自の思想や信念、夢、願望、理想、そういったものが詰め込まれて炸裂しているかのようで、最初からほぼ最後まで激萌え、そして垂涎の1冊となった。実に続刊が楽しみである。

ただ、最後モルガンが登場した辺りはやや血の気は引いてしまったのだけど。
本田きゅん♪ が、どれほど女性の存在そのものを苦手としているか、も見えてしまう次第ではあったことよ。ニュミエは自分を女を捨てた男と言い張るキャラだったからこそ活写できたのかなぁ、とも思うのだった。


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人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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