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2010. 02. 20  
一条ゆかりさんの「プライド」12巻を書店で購入、読了。
ついに完結なのである。

物心ついた幼い頃から、少女漫画界の女帝として君臨し続ける一条さんの作品に触れ続けてきた。
そしてこの「プライド」こそが、私にとっての一条女帝のベストワン作品である。

プライド。
誇り、ということ。
真正のそれがいったいどういうことなのか。何をもって「プライド」と呼ぶべきなのか。
それをこれほど明確に示してくれる作品もそうは無かろうと思う。

帯にはこう書かれている。

「ずっと、生きるってなんだろう、命と誇りと尊厳ってなんだろうと考えながら描いてきました」

はるかずっと昔、私がまだ幼い頃の作品、まだまだ女性の社会的価値は奴隷同然に低く、「少女漫画」は「漫画」とはあたかも別物として存在するがごときモノとして評価すらしてもらえなかったような、そんな時代。
アパレル業界という熾烈な現場でトップランナーたらんとし続ける女性の烈火のごとき誇りと闘いを描いて、日本中の少女達に激しい何かを刻み込んだ「デザイナー」

幾十年を経て、その「誇り」にまつわるテーマは、熾烈さも激しさもまったく変わることなく、いや増しに輝いて、深さと確かさを強めて現代に至る。

精神的な支えをいくつも喪い、混迷を深めるばかりの日本社会において、「プライド」「誇り」「矜持」を問い直し、認識しなおすことは、最重要の課題の一つだろう。

最善の教科書の一つとして、迷いなくこの「プライド」を私は挙げておく。

「誇り」が存在するために不可欠な要素として
「愛情」と
「幸福」があらねばならないということと、そこに至るまでの必須過程として
「苦悩」や
「努力」もまたあらねばならないということ。
要するに、人生そのものがこの作品には描ききられている。
人、として生まれて死ぬまでの時間。
それが単なる苦しみばかりの退屈な経過と結果に過ぎないモノになるのか。
あるいは輝かしく彩り深い物語となっていくのか。それらを分けるモノはなにか?
「プライド」これこそが、答えであり、キーワードである、ということなのだとも思うのだった。




嗚呼それにしても、私はずっとずっと萌ちゃんに感情移入が激しくて、なんとしてでも彼女には幸せになってもらいたかったし、確かにそれはかなって、大層結構なことであったと思うのだけど、まさかまさかの以下ネタバレにつき自粛。
なお、舞台化もされるそうである。めでたす。

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人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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