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2010. 05. 19  
息子が月一のお出かけに行ったスキに、夫の人と一緒に「第9地区」を鑑賞。
都市の上空にポッカリ浮かんだ巨大宇宙船の映像は、鉄板古典SF名作「幼年期の終わり」を思い出させる。
最近めっきりハリウッド映画には食傷気味なのだが、なんとなく雰囲気がハリウッド的では無かったので、引き込まれてしまった。
なかなかにハードで容赦の無い設定と展開。清々しいまでに残酷なバイオレンス。

だが、物語は実にありふれた、男が男泣きする流れに収束していくのだった。
「君ら(誰というわけでもない、私の脳内にちらつく「漢」たちのイメージ全体の意)、こーゆーの、大好きだよね~」と思いつつ終盤。物語の軸はまったくぶれない。見事なまでに人間的なのだった。

グロいのも、暴力的なのも、色っぽい美男とかがまったく出てこないのも、人間の人間たるがゆえの醜悪さや卑怯さがテーマでも別に一向にかまわないし、むしろそういうのも大好きだし、面白く興奮させてくれさえすれば私は満足できるのだが、「意外性」が無いのはやっぱりちょいといただけない。
SFぽい背景を見せた以上は、センス・オブ・ワンダーはどうしたって欲しかったのだ。映像的には迫力と高テンポがあってなかなか魅せてくれたのだが。



さて、先日の日曜に、あっと驚くアニメ放映を目にした。
「三国演義」である。
お話はもちろんあのいわゆる「三國志」。もう幾度となくアニメ化、映像化を目にしてきた有名どころなのだが。
とにかく、このアニメ、異様なのである。止まった絵を見てるだけでは判って頂けないと思うので、興味のある向きは、なんとか映像を観て欲しい。

まず感じたのは
「こ、これは! クソ懐かしい「合作」のかほりー!('Д')」

解説しよう! およそ20年以上も前、私が上京してアニメスタジオに入社し、ごりごりと彩色の仕事に従事していた時代、そのアニメスタジオでは「合作」の製作を多く請けおっていたのである。
この場合の「合作」は、アメリカが資本を出し、原案や設定などを決定し、作画や彩色、撮影などの実製作を日本のアニメ会社が担当していた作品の事を指すのである。「マイティオーボッツ」とか「サンダーキャッツ」とか、私が色を塗っていた作品としては「ポップルズ」とか、日本ではほとんど紹介もされてない知られざる存在でしかなかったのだけど。

制作と製作が別れていた事情もあり、内容的にも作画的にも、なんとも微妙なものが多かった。作り上げたいモノのイメージについて統一性などがどうしても取りがたいし、予算の問題もあるし、意思疎通も難しいからニュアンスが食い違うし、なにより文化の違いが齟齬を産みがちだったようである。

その時代の「合作アニメ」にふんぷんと漂っていた微妙感。
それをさらに煮詰めて濃厚にしたかのような異様さに満ちているのが、この、「三国演義」なのである。
「きっと合作! 多分合作! さぁどうだ!」
調べてみると、間違いなく「合作」であったのだった。
ただし20年前のそれらとは違い、日本と中国の合作なのであった。日本側は、資本の一部と、絵コンテ部分のスタッフを提供しているようである。シナリオや作画は中国スタッフ。
そして何より特徴的なのは、動画の作成の多くをCGによる中割でこなしている、という点だろう。
コンテが日本人担当なので、画面的には一見見慣れた日本のアニメぽい構図になっているのだが、作画のアプローチがまったくもって日本的ではない。日本人がつける「演技」ではないのである。表情の動き、所作、動作、身ごなしの表現、いずれもが実に異様なのだった。
だがしかし、「これが中国風なのか?」と問われれば、私はうーん、と首をひねってしまうのだった。
だって老年オタクとしては、中国アニメと言えば真っ先に頭に浮かぶのが「ナージャと竜王」なのだものw



ナージャの可愛らしさは異常。なんという萌えキャラっぷり。この格調! この優雅さ! ロストテクノロジーというタグに納得。

……いつの話をしているのだって? すみません冗談です。日本のアニメと言えば「ホルスの大冒険」だろうが、みたいな時代錯誤の論調になったことを反省します。

それはさておき、最初こそ見慣れぬ異様さにぎょっとしたものの、シナリオは堅実だし(展開は異様に速いが)、なにより画面から熱意や意欲が溢れている(滑ってもいるけど)。「俺たちの歴史物を、俺たちの手で、俺たちらしく創るのだ!」と言わんばかりの気概が感じられる。隣国ではあっても精神文化がいろいろ異なる中国の、中国ならではの表現に親しめる貴重な機会として虚心坦懐に受容するべきではなかろうか。少なくとも個人的には、三國志のキャラをムチムチプリリンな美少女達に変身させてエロ絡みなんぞさせているアニメを観るよりはマシな時間を持てると思うのだった。なお主題歌もEDも実に素晴らしい。さらに主題歌のみならず呂布の声も担当している、ささきいさお氏がとにかく素晴らしい。まさしく「貴方が神か」と呼びかけたくなる魅力である。お歳を考えるとなおのこと。



さてさて、毎朝「ゲゲゲの女房」を楽しく観ている。
とにかくムカイリーのしげるがステキすぎる(*´д`*)

そして、夫の人にもムカイリーしげさんが好評で嬉しい。
「あれは、魔性だ」
とまで言うのだった。一見、地味なイケメンのムカイリーがチラチラ醸し出す色香が、男性にもちゃんと伝わっているのだなぁ。とはいえこの日のエントリにも書いたけど、夫の人は海老様の刑事を観て以来、「腐兄」には覚醒済みではあるわな。


あれぇ~? 塩野本を読むペースが落ちてるなぁ、いかんなぁ。せっかくマキアヴェッリ本人の著作も届いているのに。

ちょいと、スカイプ仲間たちと夜な夜なハンゲームの麻雀に興じすぎているのも問題かもしれない。学生時代に麻雀囓って四半世紀。ようやっと「賭け抜きの純粋知的遊戯」としての麻雀を打ってくれる人たちに恵まれた! 実にありがたいことである。私の世代の奴らってのぁ、「賭けなきゃ麻雀じゃねーだろ」などと平然とほざく違法野郎どもばかりだったのだもの。そんな怖ろしい遊びに付き合えるかっつーの('Д')! 
しかし、「西」牌を切るさいに「シャア! シャア! シャア!」と歌い出すという伝統芸が脈々と受け継がれている事実には笑った。これもまた四半世紀モノのネタだわなw




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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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