--. --. --  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011. 02. 02  
一年通して楽しんできた「ハートキャッチプリキュア」。だが最終回にはがっかりだった。
ハトプリという物語が用意した最後の危機。それを解決するために解明されねばならない要素がいくつもあった。
ラスボス・デューンとは何だったのか? 
地球を砂漠にして滅ぼすという、その動機は何だったのか?
過去に自分を封印したフラワーを、すでに老婆であるにも関わらず拉致監禁した意図は?
究極奥義・ハートキャッチオーケストラで登場する巨大美女の正体は何なのか?
その奥義すら通用しない敵を、どうするのだプリキュア?

けっきょく、最後の疑問以外はすべてウヤムヤのまま、予定調和なハッピー後日談に突入し、何事もなかったように再生した世界の希望だけを描いてハトプリは終わってしまった。これじゃぁ「投げっぱなしジャーマン」そのものではないか。仮面ライダーカブト以来、こういうパターンにはどうにも不快をこらえきれない私である。(そういえば脚本家もかぶっていたか)

しかも、ラストバトルの為にヒロイン達が採った手段が「さらなる力をもって力を制す」という、武力主義そのものの解決でしかなかったことに心底ボーゼン。その際発せられたセリフが
「喰らえ! この愛!」
と来た日にゃぁ、ぐるっと一周してブラックジョークとして笑うべきなのかどうなのか? と逡巡しつつ、それにしてもまるでグレンラガン終盤の銀河フリスビーを観たとき並にブッ飛んではいるので、アニメの表現の一つとしてここは飲み込むべきなのか、と頭を抱えてしまった。そもそも地球を直接こぶしでもってゴンゴン殴って滅ぼそうとする敵なんてのが未だかつて居ただろうか。いや、知らない。(一番近いところでイデオンソードという説有り)

この最終回直前のエピソード、ムーンライトとダークとの因縁、そしてサバーク博士の素性に関わるオハナシはドラマとして綺麗な結末を見せていたし、ラスボス戦においても同様の「愛による解題もしくは収束」を期待したのだが。
けっきょく、宇宙の彼方からやってきたデューンという存在については、滅亡と救済の舞台装置だけが整えば良い、ということだったのか。設定に、因果も無ければ思索も展開も無かったのだろうか。
一年通して「愛」(思いやりや正義感や救済願望など)をパワーに変えて示し続けてきたプリキュア達のラストの行いが、理解でも探求でも共感でも哀れみでも慈しみでもない

「暴力」

そのものでしかなかったことに、本当にがっかりした。
それもタチの悪いことに「愛を騙る暴力」だったのである。

「そもそも「愛」って何?」
実は私はこれに対する明解な答えは持っていない。
しかし
「そんなの「愛」でもなんでもねーや!」
と答えることはあまりに多数あるのである。
およそ愛の名のもとに、どれほどの暴虐を人間が行いうるか、それはイヤと言うほど知っているのである。
愛の名のもとに制圧され、束縛され、虐げられ、その果てに惨死させられてしまうほどの事すら珍しく無くなった、この時代、この国家。
愛だ、愛だと唱える前に、それが実はなんなのか、根本から問い直すべきなんである。

ハトプリの最終回を観て私がはっきり言えることは
「相手の状態や思惑や事情を一切理解すること無しに己の意思を押し付け通す」
という行為が愛とは全く別の、あるいは真逆の、それこそ天文学的距離的なまでにかけ離れた異質のモノでしかない、ということである。

私にはかねてよりささやかな野望があった。
「愛、という言葉の意味を塗り替えてやりたい」
というのがそれ。
愛という言葉を免罪符のように振りかざし、理不尽を強いるケースがあまりに多いからである。
人が愛を求めるとき、実は何を求めているのか?
人が愛を施したがるとき、実は何を与えようとしているのか?

そこのアナタ。
愛って何か知ってますか?
とりあえず、そこの男子。
ヴァレンタインデーに、まだグズグズと「欲しいよ欲しいよ、くれないならば恨んで妬む」と怨念を撒き散らしますか?

欲しい物は、本当はなんですか?
知るべき事は、なんだろう?
やるべき事は、なんだろう?
いつか誰かがなんとかしてくれる、そんなことを信じていて良い時代はもう終わったの。都合よく滅びをとどめてくれる、女神も神もどこに居ないの。
グズグズぼやぼやしていたら、君らが必死で捏ね上げて固めて守るそのハリボテを、こぶしパンチでプリキュアが破りに来ちゃいますぜ? プリキュアの名を騙るババァ、かもしれないが。ウヒヒw

関連記事
NEXT Entry
高徳
NEW Topics
初めてなのに懐かしい  Fate stay night
さらば上石神井
過ぎ行く2013
現実はドラマティックを狙わない
新生ライフ
アイウエオの歌
文は人なり
曲線美
風立ちぬ
ぜろせん!
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。