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2011. 02. 04  
長らく入院していた義祖母が身罷られた。大正生まれで97歳。物静かで、篤実で、けして出しゃばらず、長い入院生活にもほとんどまったく愚痴ることも怒ることもなく、いつも明るくしておられた。
「なにか欲しい物、必要な物は無いですか?」
と何度訊いても
「んー、これといって、別に無いのよ」
欲や我儘の無い方だった。
大人しく、つつましく、非凡なところの無い方だったが、我を張らない穏やかな生き方は、私に人間としての徳の高さということの意味を教えてくれたように思う。


何も欲しがらない義祖母のところに、我が家は毎週7日分に小分けした菓子を持っていった。
容態が急変して以来、嚥下が出来ない状態になったと聞いて、菓子は見舞いに持ってゆけなくなった。
今日、渡せなくなった菓子をいつもよりずっと大きい袋に詰め込み、お供えを作った。

帰宅した夫の人にそれを見せると
「うん、お祖母ちゃんにお供えして、葬儀が終わったらこれはみんなで食べようね」
と言うので
「えっ( ゚д゚)ポカーン」


……お棺に入れてあげようと思ったのだけど? と言うと
「いや、お棺にモノを入れちゃダメでしょ、普通、花だけだし。眼鏡だって断られるくらいなのに」

えええええええぇぇぇぇ????!!!

故人が好きだったものや、大事にしていたもの、その他アレコレ、手向けとして納棺の際にいろいろ入れるのは当たり前でしょ……? と言い募ろうとしたのだが、夫の人の眼をみて、突如悟った。
「はい。私が田舎者ってことなんですね、そうですね?」
もはや東京で暮らした年月の方が長いくらいの私だが、久しぶりに「ローカルな常識が打ち砕かれる衝撃」を味わうことになった。


でも、どうなのマジで? 東京じゃ、納棺の際に本当に何も入れないのが普通なの?
確かに眼鏡は燃えないものだからダメ、というのはあるだろうし、兄の葬儀の時、大事にしていた洋酒や香水を入れようとして断られ、やむなく中身だけを振りかけたので、大変に芳しい出棺になったことは覚えているし(でも、半狂乱になった母が洋服や愛聴盤やドラムのプラモや、とにかくものすごく色々詰め込んだことも覚えてる)、お骨の状態を良くするためにコンディションを整えないとならない、というのも納得は行くけど。
関西では燃え尽きるものについては不問で、何でも入れて良かったはず。

ま、ダメならしょうがないと飲み込んで、とにかく持って行く。
良い旅立ちでありますように。


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Comment
姫路の祖父の葬式で、当時3つの自分が
キャラメルを入れたのを覚えています。

普通に入れるものと思っていました。


お菓子、大丈夫でした?

故人を偲びながら全部食べちゃうのも、
供養になるのではと思います。
Re: タイトルなし
ベルさん>

おかげさまで恙無くお送りすることができました。
お菓子も無事、納めさせて頂けました。義父も当然のように衣服や写真を入れていましたし、やはり燃えるものなら問題なくお供えして良いようです。
地方や宗派によって違うんだなぁ、と思ったのは、お遍路さん仕様の装備が用意されていたこと。手甲、脚絆、草鞋、杖、傘、六文銭のレプリカ等々。「あれっ? 頭に三角巾付けないんだなぁ」と。

あともっと驚いたのは、本葬の終了後ただちに初七日法要が始まったことです。こんな感じで祭礼もどんどんライト&シェイプされてゆくのだろうなぁ、と。いずれは斎場とデジタル墓所が一体化して、納骨もその日のうちに行う時代が来るのかも知れません。
いれますよ
いろいろ考え方はあるのでしょうけれど、東京で行った祖母の葬儀のときは、着物とお謡いの本を入れました。通夜のときに、一緒にお謡いを習っていた方たちが「道行」を謡ってくださったので、母があわてて教本を探して棺に納めました。
本葬と初七日を一緒にやることは多いようです。なかなか集まれない親族がいると、特にそうなります。火葬場の都合ですぐに葬式ができなかったりすると、明後日が初七日なんてこともありますから。
Re: いれますよ
ゆうよさん>
可燃物は問題無かったようで、よそ行きの服なども入れてあげられました。
このごろは火葬そのものにもクレームが付くことが多いのか、大きな電磁石のような物で遺骨を攪拌して、「これらはお棺の釘でして……」と、残った金属類の説明があったのも初めてでした。

浄土真宗式の法要くらいしか詳しく無いのですが、兄が亡くなったン十年前ごろは、それはそれは「やるべき事」が膨大だったのに比べて、どんどんシンプル化していってる気はします。私にとってはそれは好ましいことに思えます。
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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