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2011. 09. 01  
毎年、義父の誕生日には何かしらマンガをセットでお贈りする慣習になっている。
だが、私は最近めっきり漫画を読む量が減ってしまい、お勧めできる作品もほとんど無くなってきた。
もちろん好きな作品はまだまだたくさんあるが、そこはそれ、義父の好みに合わせるべきであり、乙女チックな女性作家系をお渡しするわけにもいかない。(とは言いつつ、昨年は「チェーザレ」一揃いだったんだけどね)

今年はチョイスに難渋した。夫の人と書店で1時間以上あーでもない、こーでもない、それはもう読んでいそうだ、これは巻数が多すぎて買えない、未完結なものは避けたい……等々やっさもっさ。

ついに合意を見て購入したのが「海猿」

実は私はこの作品をまったく読んでなかった。
だが、書店で手に取り、たちまち確信。いける! これは外さない! あまりに秀でた作品は3分も経過しないうちにそれと判る。映像もそうだけど。


で、明日の贈呈の前にこっそり全巻読んでしまったのだった。凄まじい作品だった。この佐藤秀峰氏という方は、まさに魂の漫画家だと思う。個人的好みの基準で問えば、演出過剰とも言いたい部分もあるのだが、そんな細かいことをあげつらうことなど馬鹿馬鹿しくなるほど、ヒトコマヒトコマが熱い。入魂。描くことそのものへの執念がここまで迫真である漫画家は珍しい。

漫画を描く際、キャラの表情と描き手の表情がシンクロしてしまうことは良くあることだ。笑顔を描くときには漫画家も笑う。怒り、苦しみを描くときには描き手の顔も同じように歪む。傍から見ればそれは大層笑える眺めであるらしい。だが私は、そんな風に描けることこそ漫画家の誇りだと信じている。

だが、ただ読んでいるだけなのに、マンガのキャラの表情と同じ表示に自分がなってしまう、という体験はほとんどしたことがなかった。
「海猿」では、そんな稀な事が起きてしまったのである。
描き手の気持ち、表情、意思、そういったものが、まずキャラに乗り移り、それがそのまま読み手である私にダイレクトに伝わり、おそらくは佐藤氏が描いているときに浮かべていた表情を私にシンクロさせた。よくある「感情移入」とはまた違う、憑依に近いなにかが起きたように思えて感慨深かった。

いやもう本当に凄かった。
実写のドラマや映画もあるらしいが、一切観る気にならない。
マンガに並べるはずが無い、と確信しているからである。

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Comment
“海猿”イイっすよねー!アツい、暑苦しい程に
熱いんだよねーw アテクシのマイミクさんにも大勢いらっさいますが、現在アテクシが入院中の「船員保険組合東京高輪病院」の病室でもお隣さんも第三管区巡視船“いず”甲板員の方です。
Re: タイトルなし
まんもさん>

暑苦しいのは苦手な私ですが、描き方の姿勢が純粋すぎて、とても好感が持てました。熱い話、暑苦しい演出などをやる人はいくらでも居ますし、たいていそういう作品の裏には「俺って凄いだろ? 俺ってカッコイイだろ?」みたいな自己アピが目的として隠れています。海猿にはそういうのをほとんど感じずに済みました。私にとっては稀有でありがたいことです。
入院なさっているとのこと、一日も速く快癒なさいますようご自愛ください。
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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