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2011. 10. 05  
ももクロちゃんたち、可愛いなぁ。

ベテラン脚本家の伊藤和典氏もハマっていると聞いて、そのキッカケとなったらしい紹介映像を観た。

やっぱり凄い。
何が凄いって、この子たち、口パクじゃないんである。ライブ映像において、動きに合わせて音がよれまくっている。つまり、誤魔化し無しのガチなんである。そして全力。手抜き無し。精一杯。
その結果として、まったく上手くないんである。洗練の欠片も無いんである。スマートの真逆なんである。衣装もゴテゴテとケバケバしくて、フィット感が無くて、やたらと太って見える。要するに、ダサい。歌唱力は並、お顔も普通。

つまり、凄いんである。これだけマイナスのカードを並べて、それでもなおかつ魅力を放っているという点がとにかく凄い。
彼女たちの魅力のキーワードはズバリ「全力」。
必死なまでに全力。一所懸命。頑張りすぎ。これはダサさに直結する要素であるが、それをまったく誤魔化さない。
洗練が無い。洗練を追求できるほどの実力は無いんである。そして、それをあけすけに表に出すことで逆に武器にしている。

飾らない。

カッコつけない。

若さとスピードと勢い、それだけしか売れるものは無い、という事実を正直に包み隠さず表現しているのだ。
これは、虚飾が正義と化した平成日本の精神文化に対するカウンターパンチ、堂々たる正拳突きである。

そして、そのストレート豪速球にまぶされている要素が、現実離れしたフィクション性。アニメのような衣装や歌詞、プロモーション映像。
生々しい全力っぷりと、浮世離れしたイメージの統合。結果として異様なまでにドラマチックなパフォーマンスとなっている。
昭和ど真ん中生まれの婆は、この見せ方に、ありありとピンク・レディーを思い出す。
もちろんそこは21世紀であるので、より過激な、アグレッシブな、ハイテンポの音と踊りになっているのだけど。つくづく、前山田健一氏という稀有な才能との出会いは幸運だったと思う。

さいぜん、歌唱力は並と書いたが、これには裏の意味があって、あれだけ派手に動き回りながら並の歌を出せるというのは実はムチャクチャ凄いことでもあるのだ。おそらく、ごく幼いころから歌と踊りの訓練を積み重ねてきているのだろう。それもかなりハードな。習い事程度の修練でここまでやれるはずはない。


疲れを知らない子供のパワー。青春期にだけ可能な闇雲なスピード。大人になれば否応なく失われる純粋さ。
それらが余すことなく発揮されるももいろクローバーZ。
言うまでも無くこの魅力は完全なる一過性だ。まさに今だけ咲き誇る花だ。あと3年も経てば、どんな無惨な骸をさらすことやら考えるだけでも恐ろしい。夫の人の言うことにゃ
「全力で応援したいが、応援しないことに決めた」
何年か後には確実に訪れる惨状を思うと……ということらしい。彼女たち自身がどうこうというより、手のひら返しがあまりに露骨な世間の反応やら何やら、そういうものをすべて含めた状況変化に巻き込まれるのが切なくてイヤであるらしい。

だったら。だからこそ。今、まさに今応援しなくてどうする! と私は思ってしまうわけだけど。
でも私は思う。常識的に考えれば、若さが売りのアイドルの寿命は短い。だけどももクロには、常識外の可能性がある気がするのだ。
カッコつけないこと。
直球であること。
フィクション性を見せること。
この3つを保持する限り、3年後も5年後もやっていける可能性はある。
特に重要なのは最後の点。フィクションを見せること。これは、自分自身がフィクションにならねばならない通常のアイドル性とは相反する点である。
自分そのものを幻想として売るアイドル、という立場から立脚点をずらし、客観的に自分たちを捉えた上で、何を見せていくのか、どう演出していくのか、を追求していかねばならない。演者であると同時に演出家にならねばならない。プロデューサー的でなければならない。至難の道である。
だがこの事を、あのユニットの全員が理解できているのなら、ももいろクローバーZは一過性の花で終わらずに済むだろう。
どうかすべてが善くあれますように。

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進歩したなぁ
デビュー当時に比べて、同じ歌でも踊りが進化してるな。
トークがおもしろくなったのは知ってたけど、踊りも進化してたのか。

うーーん、でも、私の一押しは「梅島夏代」で変化無しだな。
Re: 進歩したなぁ
> デビュー当時に比べて、同じ歌でも踊りが進化してるな。
> トークがおもしろくなったのは知ってたけど、踊りも進化してたのか。
>
> うーーん、でも、私の一押しは「梅島夏代」で変化無しだな。

伸び盛りですしね。成長を楽しむなら、まさに今が旬でしょう。赤の百田ちゃんが動きが一番炸裂してて(・∀・)イイ!!
ももクロちゃんの人気の秘訣は、「全力」って言うところにあるのは事実そうだろうなぁ…
『幻想を幻想と知った上で、維持することに協力する共犯関係』ってプロレスの世界に近いよなぁ…と思っていたら、ディレクション担当者がプロレスマニアで、実際に新日本プロレスとコラボまでやってるのを見て得心した。
Re: タイトルなし
mashさん>
>>ディレクション担当者がプロレスマニアで、実際に新日本プロレスとコラボまでやってるのを見て得心した。

そうか、そういうことか! いえね、踊りを見ていてなんとなく「戦」「兵」「闘」ってイメージが湧いてたんですよ。愛でてもらうよりむしろ攻めに出てる、みたいな。プロレスねぇ、すごく納得です。
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星 ゆう輝

Author:星 ゆう輝
人生50年、オタク歴40年弱、母親業四半世紀。老眼とボケが迅速に進行中。麗しいロボ執事をはべらせるのが老後の夢。

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